丸岡城
丸岡城

[福井県][越前] 福井県坂井市丸岡町霞1-59


  • 平均評価:★★★★☆ 3.76(32位)
  • 見学時間:58分(81位)
  • 攻城人数:3281(23位)

マンガでわかる丸岡城

「マンガでわかる丸岡城」が本になりました!
詳しくはこのページの最後で紹介していますので、マンガを読んだあとにチェックしてくださいね。

大久保ヤマト先生による丸岡城の歴史を描いたマンガです。
丸岡城の歴史は柴田勝家の甥である柴田勝豊にはじまりますが、今回はとくに江戸時代、それも「一筆啓上」で有名な本多氏ではなく、あまり知られていない有馬氏時代の丸岡藩のエピソードを中心に紹介しています。
また1948年(昭和23年)の福井大地震で天守が崩壊したあとに当時の町長がリーダーシップをとり再建されたことも丸岡城の見逃せない歴史ですね。

マンガでわかる丸岡城

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知ってるとより楽しめるかもしれないうんちく

以下、マンガに登場する固有名詞などについて補足したほうがより楽しめるかなと思ったことをまとめます。あわせて読んでくださいね。

岡本大八事件

「岡本大八事件」とはキリシタン大名として知られる有馬晴信と、徳川家康の側近である本多正純の家臣、岡本大八との間で起きた贈収賄事件です。賄賂を贈ったのが有馬晴信、受け取ったのが岡本大八でした。1613年(慶長18年)の全国的な禁教令発布のきっかけとなったことでも有名です。
晴信は領地没収となり、のちに切腹が命じられましたが、キリシタンであることから自害を拒み、家臣に斬首させました。一方の大八は安倍河原で火刑に処せられました。
なおマンガにあるとおり、家康に近侍していた晴信の嫡男である直純は家康の養女・国姫が嫁いでいたこと、駿府城にいて父と疎遠であったことなどを理由に有馬氏の家督相続と所領の安堵が認められています。将軍家と縁戚になるというのは大きなことだったんですね。

国姫(日向御前)と有馬直純

桑名藩主(のちの姫路藩主)・本多忠政の長女で、母は松平信康の次女・熊姫。信康は徳川家康の嫡男で織田信長の命により切腹させられた人物ですね。つまり国姫は家康のひ孫にあたります。信康の正室は織田信長の娘・徳姫なので信長のひ孫でもありますね。
国姫は1605年(慶長10年)に曽祖父である家康の養女となり、11歳で福島藩主・堀忠俊に嫁ぎますが、1609年(慶長14年)に忠俊が改易となったため離縁して駿府に戻り、1611年(慶長16年)に日野江藩主・有馬直純に再嫁しました。ちなみに直純も小西行長の姪・マルタとの結婚歴があるのでバツイチ同士の再婚です。直純がのちに日向国延岡藩に移ったことから国姫は「日向御前(日向夫人)」と呼ばれています。
このふたりの結婚にまつわるエピソードとして、家康が国姫の再婚相手を選ばせるために諸大名の子息を並ばせたところ、国姫は手にした扇で頭を叩いていったそうです。家康の養女でもあるため誰も文句を言えなかったのですが、直純だけが「無礼であろう」ととがめたので国姫が気に入ったという話があります。似たようなエピソードはほかでも聞いたことがあるので創作の可能性もありますけどね。
また忠俊と離縁して独身に戻った国姫は熱心な仏教徒となっており、父である有馬晴信と同様にキリシタンだった直純は国姫により改宗させられています。

加島屋

「加島屋(かじまや)」は江戸時代の大坂の豪商です。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』をご覧になっていた方も多いと思いますが、このドラマの主役「白岡あさ」のモデルとなった広岡浅子の実家でもあります。
江戸時代に財政難になった藩はたくさんありましたが、豪商に勝手向き(藩の財務)を任せたケースは珍しいですね。現代でいうと県の財政局を民間企業にアウトソースするという感じでしょうか。ただしマンガにあるように名君・誉純の代に一時的に財政難から立ち直った丸岡藩でしたが、その後はまた悪化しており、さらに天保の大飢饉で大打撃を受けると破綻寸前になっていったようです。

マンガコンテンツ制作は一般社団法人北陸地域づくり協会による「北陸地域の活性化」に関する研究助成事業の支援をうけています

「マンガでわかる丸岡城」が本になりました!

このページで紹介している「マンガでわかる丸岡城」がマンガ冊子になりました。マンガそのものは同じですが、手元にあればいつでも読めますし、登場人物紹介などあらたに書き下ろしたページもありますので、ぜひお買い求めください。

マンガでわかる丸岡城 | 攻城団ショップ・楽市楽座

大久保ヤマト先生が描いた「マンガでわかる丸岡城」を収録したマンガ冊子です。 マンガそのものはウェブサイト上でも読めますが、本冊子は登場人物紹介を攻城団団長のこうのが新たに加筆しています。 全22ページ。

   

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今日のレビュー

冗談新選組

マンガ本編も最高だけど、作者のみなもと太郎先生と『真田丸』の脚本を担当された三谷幸喜さんの対談がすごくいいです。このふたりの歴史の楽しみ方はすごく共感できます。

こうの)

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