昨年ぼくらといっしょに「七尾歴史たびマップ」を制作し、また七尾城でガイドツアーも実施した七尾東雲高等学校では、ぼくも出席したマップ完成報告会で「今後もこの活動を後輩に継承していく」と発表されたとおり、ほかの地域で取り組みについてプレゼンをしたり、3年生から2年生に引き継ぎがおこなわれたりしています。
また昨日は観光振興による地域活性化と題して、県内にある学校の先生を対象とした発表会もおこなわれたそうです。
高校生のときにこれだけ何度も大人を相手にプレゼンする経験を積めるというのはほんとうに貴重なことだし、すばらしいことですね。
このプロジェクトでぼくらの窓口としてかかわってくださった七尾東雲高等学校の山森先生から、振り返りのコメントをいただけたのでご紹介します。
ぼくも山森先生とは七尾を訪問するたびに何度かお会いしています。いつもお忙しい様子でしたが、あれだけ生徒のために汗をかける先生というのは多くないと思うんですよね。
ぼくより付き合いの長いコースケさんから山森先生を紹介してもらいましょう。
山森先生のコメントの中にあった「生徒の見えてなかった一面を発見した」という話はぼくも直接伺ったことがあるんですけど、それこそマップをつくる際に絵を描く才能を見せたり、人前で話すことや、聞いたことをまとめることなど生徒ごとに適性や長所がよく見えたため、生徒はもちろん学校側にとっても有意義なプロジェクトだったようです。
ぼくらとしては「うちの地元には何もない」なんてことをいわなくていいように、郷土の歴史を知り、それをちょっと自慢げに話せるようになってもらいたいと思っていたわけですが、七尾城の歴史どころか現地を訪問したこともなかった生徒たちが、いきいきと誇らしく話せるようになっていくのを見て、「いいことをやってるなあ」と実感しました。
自画自賛になって恐縮ですけど、これはかかわる人みんなにとってプラスになったプロジェクトだったと思います。
攻城団としてはこうした取り組みをほかの地域でもやっていければいいなと思っているので、ご興味のある自治体の方や教育関係者がいらっしゃったらお声がけくださいね。
来年の2月に美濃金山城、3月に岩村城と苗木城で城たびを開催します! 東美濃歴史街道協議会と攻城団によるタイアップ企画「東美濃の山城を制覇せよ!」の締めくくりとして多くの団員の参加をお待ちしています!
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「観光振興による地位活性化に向けて~七尾城の魅力発見と発信のプロジェクト~」
七尾城を観光資源としてその魅力を発見し、発信していくプロジェクトをすすめるにあたり、生徒にどのようなことを理解させ、どのような力をつけることを目的にするか、その考えを教員・生徒が共有し、進めていくことが大切であると考えました。
具体的には生徒に七尾の未来を担っている一人だという自覚を持たせること、人に情報を発信する(伝える)ことのすばらしさと難しさを理解させること、この2点をいかに生徒に浸透させるかが大きなポイントでした。
この取り組みの中では、普段の授業ではなかなか集中できずに教員に注意される生徒が生き生きと活動し、また、この生徒はこんなことができたのかという発見など、驚かされることが多かったです。そして、マップの完成、マップ完成報告会、七尾城ガイド、全校生徒の前での1時間にもおよぶ発表など、生徒は大きな行事を次々と成し遂げていきました。
今年度の11月以降、生徒たちは多くの報告・発表の機会が与えられました。自ら頑張ってきた自負と自信。自他ともに認められるいろいろな方面での成長。取り組む過程や発表の様子は驚くほどの進歩でした。そして、そのなかで生徒は自分たちの取り組みを振り返り、本当に多くの人たちに自分たちが支えられてきたということに気付きました。「感謝」の気持ちと、そしてこのプロジェクトを通しての「出会い」や「人とのつながり」を心の財産としてほしいものです。そして、その思いを下級生たちに伝え、これからも七尾東雲高校の生徒が「感謝」の心を持ち、「出会い」や「人とのつながり」を大切にして活躍していってほしいと思います。
先日、3年生から2年生へ七尾城プロジェクトの引継ぎが行われました。昨年11月から3年生が2年生を連れて七尾城をガイドしながら、引継ぎを行っていく計画でしたが、雨や雪のため、何度も中止になりました。そこで教室でプレゼンをしながら引継ぎが行われました。まだ全然実感がわかない様子の2年生。ですが、3年生の発表の様子をみて何かを感じてほしいです。3年生が何を伝えようとしていたのか。
伝えることの大変さと、3年生がどれだけの時間とエネルギーを費やしてきたかを理解するのは、もう少し先のことになると思いますが、今後の活動を通して2年生もまた大きく成長していってくれると期待しています。