松平忠輝の居城、高田城を攻城してきました。
金沢にいく用事があったので、北陸新幹線の上越妙高駅で途中下車して訪問したのですが、上越妙高駅はいわゆる各停の新幹線しか止まらない駅なので滞在時間が84分しかなく、かなり駆け足の攻城になりました。
新幹線を降りて、駅前のタクシーに乗り「高田公園」まで。
高田城にいきたいって伝えると、おそらく三重櫓が見えるところまで連れていってもらえると思います。
内堀越しの
三重櫓、いいですね。
築城当時と比べると、水深はかなり浅くなってるようですが、堀の幅はほぼそのままのようです。
すぐそばにかかる橋を「
極楽橋」といいます。
この橋も復元されたものです。
かつては木橋でしたが、いまは目に見える部分は当時の橋を再現しつつ、構造としては安全性などを考慮して鉄筋コンクリートでつくられてます。
ところで「極楽橋」という名前の橋はけっこうあちこちにありますよね。
大坂城にもありましたし、このあと攻める予定の金沢城にもありました。大坂城はもともと石山本願寺、金沢城も金沢御堂(尾山御坊)のあったところに築かれてますから一向宗と関係してるんでしょうかね。
でも高田城の場所はとくに一向宗と関係ないからよくわからないです。
橋をわたったところが本丸です。
かつては本丸御殿がありましたが、現在は学校になっちゃってます。
で、手前の一角だけが公園として自由に散策できるようになっています。
当時の様子を再現した城絵図を見るかぎり、まさに正面の学校の部分が本丸御殿だったようです。
ちょうどここは枡形虎口になっていて、橋をわたるために細い隊列になった敵軍が枡形に入ったとたんに撃たれるんだろうなと思いながら歩いてました。
それにしてもこの城、かなり攻めづらいですね。
高田城といえば
伊達政宗による縄張りですけど、左下の大手門から本丸に至るまでに何度もジグザグと曲がっていかなければならず、櫓こそ少ないものの、かなりの巨大城郭だったことがわかります。
なんといっても天下普請で築かれた城ですからね。
そして三重櫓はこの左手にあります。
上の絵図でも隅櫓はこの南西の一角だけに建てられていたようですね。
当たり前ですけど、この道は当時はなかった道です。
右手にあるのがチケット売り場です。
おみやげもここで買えます。
では三重櫓にのぼりましょう。
高田城は1614年(慶長19年)に完成してるので、去年が開府400年だったようですが、いまでも看板が出たまんまなんですね。
(けっこうあちこちにありました)
いいです。
外観は当時のものを絵図をもとに再現してるのですが、こんなふうにかなり出っ張りがあったんですね。
あとぼくは知らなかったんですけど、築城された時点では三重櫓ではなく二重櫓だったそうです。
焼失して、再建する際に三重櫓にしたんですって。
中はかなりきれいでした。
できてからもう20年以上になるんですけどね。
精巧な復元模型や、解説用のパネルなどが展示されています。
階段はこんな感じ。
これは当時とはぜんぜんちがうでしょうね。
最上階(3階)は展望フロアになっていて、晴れてると春日山も見えるみたいです。
三重櫓なのでそれほど展示スペースが広くないというのもあるのですが、春日山城から福島城、そして高田城という越後の本城の歴史が開設されたパネルもありましたし、かなり充実した内容になっていました。
なお、今回ぼくは写真を撮影する許可をもらえたのですが、いちおう館内は「撮影不可」と書いてあったので受付の方に確認してくださいね。
さきほどのチケット売り場を来たときと反対側に歩いていくと内堀にかかる橋に出ます。
この橋の上で振り返ると、土塁上の三重櫓が見れます。
この角度の写真をよく見るかも。
時間がなかったので、ここで駅まで引き返すことにしました。
ゆっくり写真を撮影しながらですが、見学は40〜50分程度でした。
いちばん困ったのは帰りの交通手段です。
バスがあんまり走ってないのと、タクシーはもっと走ってないので、電話かけて呼ばないとダメです。それかもし行きのタクシーの運転手さんと交渉できれば駐車場で待っててもらうといいですね。
時間に余裕があれば高田駅か南高田駅まで歩いて電車で戻ればいいんですけど、今回のぼくのように新幹線の時間が迫ってる場合はタクシー呼ぶほうが時間が短縮できると思います。
けっこうギリギリになりましたが新幹線にも間に合ったので、次は富山まで移動です。
次回は花見のシーズンか、雪の時期にゆっくり来たいですね。
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