2月6日以来の七尾城プロジェクトのレポートです。
この間、学校では中間テストがあったり、資格試験があったりとみなさん多忙だったそうですが、作業も再開です。
今回は3月21日、22日と2日連続で七尾東雲高校を訪問して七尾城観光マップの制作に参加してきました。この2日間は「下絵」とぼくらが呼んでいる地形図を完成させて、さらに各スポットの「(1)絵を切り出して貼り付ける」「(2)説明文を貼り付ける」という作業をおこないました。
写真がたっぷりありますので、順を追って制作過程をレポートしますね。
まず各スポットの手描きのイラストは、スキャナーでパソコンに取り込まれています。これを適切なサイズに縮小し、印刷をするところからはじまりました。
印刷したイラストをハサミでカットしていきます。
別の場所では「下絵」の調整がはじまります。
初日の「下絵」は色も薄く、「じっさいの場所とけっこうちがうよね」「これ見て現地を訪問したら、"ちがう"と思われるよね」という声もあがり、色塗りをやり直すことに。
色の濃淡をつけました。また情報が書き込めるようなスペースも確保です。
この「下絵」にカットしたスポットのイラストを仮置きしながら、どこに貼りつけるかを調整していきます。
すると、こんな風になっていきます。
仮置きした場所がオッケーなら、糊付けをおこなっています。ちなみにアップで撮影していないので、ぜひ実物を見ていただきたいのは、ひとつ一つのイラストです。
すべて手描きで作成しているのですが、じつに雰囲気があると思いませんか?
これは1枚ずつどこかで紹介したいなと考えています。
ホワイトボードを利用して、「七尾城観光マップ」にどういう配置で、どういう情報を掲載するのかを七尾商工会議所の芝垣さんを交えて検討しています。
掲載する項目にあわせて「フィールドワークで学んできたこと」「自分たちで調べてきたこと」「観光にくる方に『知っておいてもらいたいこと』」を男子チームがどんどん書き出しています。
「スマホの電波は入ったっけ?」「会社によってちがわない?」とかいう会話も聞こえてきましたよ。
地図タイトルとなる文字も作っています。
この場で「石垣をイメージできるような色合いがいいよね」だとか、「和柄な雰囲気の書体がいいよね」と相談しながら制作をおこなっていました。
また「畠山義総」と「上杉謙信」の絵も入れて、どういう武将と関係があったかを伝えようと急遽決まったので、さっそく人物絵を描くことにもなりました。
描きながら「上杉謙信ってどんな格好していたっけ?」「畠山義総って何代目?」などと話しあっていました。こうした会話が、かつて地元にいた武将のこと、その事績を少しづつ知っていくきっかけにもなりますね。
大忙しのチームはほかにもいます。
手前の3人は次のフィールドワークにむけての下準備をおこなっています。観光マップ作りは新年度は七尾市街地にいくために「どこに何があるのか」「どうやって担当をわければいいのか」といったことを調べているようでした。
じっさいに自分たちも訪問したことがない場所もあります。
いったことがあったとしても、意識していなければ忘れてしまっていることもたくさんあります。
下調べやフィールドワークをおこなうことで気づくことはたくさんありますね。そして、こうした「日常」を誰かに伝えるとき、それは「非日常」になるんだなぁと思いました。
気になるのでしょうね。いつのまにか校長先生もやってきて、制作途中のマップに見入っていました。
さて2日間でいっきに「下絵」に「観光スポット」を貼りだすところまでできました。
空白の箇所には、来年度さらに情報が書きこまれていく予定です。
今年度の七尾城観光マップづくりの授業はこの日が最後でした。
作業中に「このマップづくりのゴールってなんでしたっけ?」とある生徒さんから改めて質問をされました。
大雑把に答えると、以下のとおりです。
生徒さんが習っている観光の授業としては「滞在時間を延ばす」「観光消費額を増やす」などが答えになるでしょうね。
新年度に入れば、
といったイベントが目白押しです。また並行して攻城団ではモデルコースの作成や、城メモの取材もおこなう予定です。
このプロセスをよく考えてみると、観光課や観光協会のみなさんがおこなっていることに近いですよね。
七尾城観光マップづくりに携わっている生徒さんは観光コースの授業を受けていますので、もしかして将来自分がやることになる仕事を、いまから疑似体験しているのかもしれません。
何はともあれ、今年度はここまで進みました。新年度も引きつづき七尾城プロジェクトのレポートをお届けします。次回のレポートは4月の新学期がはじまってからになりますが、七尾城に積もっていた雪も解けだしていますので、機会があればぜひ七尾城を訪れて「ここをマップ作りしているのか」と思ってもらえたらうれしいですね。
そしてこのレポートを読んでいただいているみなさんと、もしかしたら数か月後にお会いできる機会もあるかもしれません。そう思うと、いまから楽しみです。
次のレポートを楽しみにお待ちくださいね。
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