安宅本城は安宅氏の居城として知られています。安宅氏は小笠原長清を祖とし、熊野水軍(日置に根拠地を置く安宅水軍)を率いた豪族で、阿波の三好氏、讃岐の十河氏は同族です。室町時代には紀州のみならず、阿波、淡路、河内などの各地でかなりの勢力を誇っていましたが、安宅実俊の死後、家督争いが起こり一族で合戦を繰り広げたため、以後、安宅氏の勢力は衰えることになりました。1585年(天正13年)の羽柴秀吉による紀州攻め以降は羽柴秀長に仕えました。現在、城跡は宅地や田畑に開発され城址の遺構はほぼ確認することができません。
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「日本史の知識をアップデートするための勉強会」にて榎本先生から紹介もあり、読んでみることにしました。幕末から明治初期に渡り、加賀藩の御算用者であった猪山信之、直之、成之3代に渡り残された家計簿その他の書簡・日記から、その当時の武士の経済状態や考えが良く解る内容となっています。猪山家が困窮する家計を如何に立て直したか、また幕末から明治にかけて時代が変わる中で猪山成之がどのように考え行動していったかが、そして当時の士族が時代の流れの中でどのようになっていったのかの一端を垣間見ることが出来ました。この本が原作となった2010年公開の映画「武士の家計簿」の中で、原作では娘の髪結に際にお金がなく絵に描いた鯛を用いたエピソードが、長男の着袴の際のエピソードとして描かれておりましたが、映画の方も楽しく鑑賞させて頂きました。
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