福山城
福山城

[広島県][備後] 広島県福山市丸之内1-8


  • 平均評価:★★★★☆ 3.76(30位)
  • 見学時間:1時間14分(43位)
  • 攻城人数:2327(53位)

本丸御殿跡

福山城の本丸には城主の居館である本丸御殿がありました。
本丸御殿は多くの御殿建築と同様に公的な「表向」と私的な「奥向」から構成されていました。

筋鉄御門から入ると左正面に表向跡(伏見西殿跡)の石碑が建てられています。

こちら側が式台(玄関)で、その左手に内玄関がありました。
式台の正面は広間(虎の間)で、この東側に渡り廊下で繋がれて大書院(皇帝の間)が建てられていました。
大書院の南側には御風呂屋(現在の御湯殿)があり、往時はこれも渡り廊下で繋がれていました。一方、大書院の北側には表居間(伏見御殿)があり、こちらも大書院と渡り廊下で繋げられていました。

この他に小書院(鶉の間)、表台所、料理間などがあり、これらの礎石は部分的に残されています。ただし整備状況は悪く、礎石の並びを体系的に把握するのはむずかしいです。
また、奥向は表向の北側(天守の南側)に位置し、奥居間、奥台所、長局、などで構成されていました。

ちなみにこの本丸御殿に居住したのは、初代藩主である水野勝成と、二代藩主・勝俊のみで、三代藩主・勝貞は三の丸東側に新たな御殿(三の丸御屋形)を造営して移り住んだため、居住施設である奥向部分は江戸後期に取り壊されています。
表向の建物は式典などに用いられたので、その多くが明治時代まで残されました。

   

この記事をいろんなキーワードで分類してみましょう。

この記事のURLとタイトルをコピーする
これからあなたが訪問するお城をライフワークとして記録していきませんか?(過去に訪問したお城も記録できます)新規登録(登録は無料です)

福山城の城メモ一覧

あなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。

新規登録(登録は無料です)

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

天下 家康伝 上 (文春文庫)

徳川家康の生涯を描いた小説です。
大阪の陣が終わり江戸から駿府に向かう途中、泉頭の地で過去を回想する場面から始まります。一向一揆との戦い、三方ヶ原での敗北、嫡男信康の自刃、伊賀越えの窮地、小牧・長久手での辛酸、多くの出来事が家康の心情とともに描かれます。「家康の考える天下とは何か」が物語の主軸となっており、家康の生き様を感じることができました。
本作品は大河ドラマ「天地人」の原作者でもある火坂雅志氏の遺作になります。

伝もものふ山田(ヤマー)さん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る