松代城跡の北西には戌亥櫓台(いぬいやぐらだい)があります。
野面積みで積まれたこの櫓台の石垣は往時の景観と異ならないよう、ひとつ一つの石すべてに番号をつけて位置を記録し、慎重に修復工事が進められたそうです。
石垣
松代城は、本丸の周囲や出入口などの重要な部分に石垣を用いました。大小さまざまな自然石を巧みに積み上げた、たいへん特徴的なものです。とくに本丸北西の戌亥隅櫓(いぬいすみやぐら)の石垣は松代城内でも古い近世初頭のものと言われており、その高さと勾配の美しさは、当時の石工の技術の高さを物語っています。
石垣の修理工事では、可能な限りその特徴を活かし、明治以降の改変や消失したもの、構造的に不安定になっている箇所について、当時と同じ工法で積み直しました。
Only the major areas of the castle(Hon-maru) were enclosed by stone walls. Places that were restored recently and parts that were lost were rebuilt usins the old construction methods.
櫓台の上は階段で上がれるようになっています。