岡口門は和歌山城の南東に位置する門です。
浅野幸長が入城後、大手門として創建されましたが、浅野時代の後期に大手門から搦手門として修復されました。
城内側から見た岡口門です。
その後、1621年(元和7年)に徳川頼宣が行った城の大改修の際に再建され、当時の櫓門が現存しています。ただし現在の門櫓は切妻屋根ですが当初は、門櫓の両側に続櫓があったそうです。
これが外側から見た岡口門です。左端の石垣を見ると、ここに続櫓があったことがわかりますね。
岡口門は1957年(昭和32年)に重要文化財に指定されました。現在、和歌山城では唯一の重要文化財です。
岡口門
重要文化財・昭和三十二年文部省指定岡口(おかぐち)門は、和歌山城南東の虎口(こぐち)にあたり慶長五年(一六〇〇)浅野幸長(あさのよしなが)公入国後、大手門(表門)として創建されたものであるが、元和五年(一六一九)徳川頼宣(よりのぶ)公入国と共に大手門を「一の橋口」に改められたため同七年、搦手門(裏門)として改修され現在に至っている。
楼門(ろうもん)は切妻造り(きりづまづくり)で、昔は向って右に御蔵、左に二重櫓があった。また北に接する土塀も当時のもので特に狭間(銃眼)は一枚石のくり抜きになっている珍しいものである。