岸岡城は藤原秀郷の子孫と伝わる佐藤中務によって築かれた城です。佐藤氏は神戸氏に従っていましたが、1557年(弘治3年)に六角氏が伊勢に侵攻し、神戸城主・神戸利盛が属城である柿城の救援に出陣した隙に佐藤中務・又三郎父子は謀反を起こし、神戸城に六角氏の部将、小倉三河守を迎え入れました。しかし佐藤氏の家臣、古市与介が反抗し、神戸利盛を岸岡城に迎え、長野藤定とともに神戸城を奪還すると、佐藤父子は捕らえられて殺害されました。現在城址は「岸岡山緑地公園」として整備されており、土塁や空掘を確認できますが、岸岡山7号古墳の遺構と混在していてよくわかりません。
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