高島城の石垣はいわゆる野面積みで築かれていますが、諏訪湖岸の地盤のゆるい湿地帯に築かれた城であったため、一般的な城と異なり、沈下しないように大木で組んだ筏(いかだ)の上に石垣を積んでいます。
冠木門のところに案内板が立てられています。
諏訪市文化財高島城本丸の堀と石垣
高島城は、衣之渡川・中門川などの川を堀とし、諏訪湖と阿原(あわら)(沼沢地)に囲まれ、縄手だけが城下町に通じていた。
天守閣の石垣と、本丸の正面と東側の石垣は規模が大きいが、西側と南側の石積みは簡単なものであった。衣之渡郭(くるわ)・三之丸・二之丸などの石垣も比較的小規模である。
石垣は、野面積み(のづらづみ)で、稜線のところだけ加工した石を用いている。地盤が軟弱なので、沈下しないように大木で組んだ筏の上に石垣を積んでいる。
昭和五十四年二月十五日 指定諏訪市教育委員会
雪が溶けた時期の写真がWikipediaにありました。