レビューを読んで購入したのですが、実に面白いです。賤ヶ岳七本槍の7人と、石田三成(8人目)のやり取りを通した章立て構成です。加藤清正は武官のイメージ強くありませんか?この本を読むと文官を兼務していた。。とかのエピソードがでてくるなど、今の解釈を取り入れたような文章が8人全員目立ちます。人物像が新しい視点で描かれていますので、印象もかなり変わりました。
豊臣秀吉と柴田勝家の雌雄を決した賤ヶ岳の戦い。この戦いで活躍した、賤ヶ岳七本槍のメンバーのその後の人生と、八本目の槍、石田三成との人間模様を描いた物語です。
福島正則、脇坂安治、片桐且元、平野長泰、加藤清正、糟屋武則、加藤嘉明、7人のひとりひりの小姓時代の呼び名で物語が構成されてます。
それぞれが違う生い立ちの中、豊臣秀吉の小姓として見出され、天下分けめの関ヶ原の戦いで、東軍についたもの、負けるとわかっていても西軍についたもの、その後の世の中の流れを見据えた石田三成が、それぞれ7人に思いを寄せ、奔走した様が描かれており、石田三成の戦旗に記された意味が読み取れます。
本の帯にある通り、この小説を読み終えた時、その男石田三成を、大好きになりました。
タイトル | 八本目の槍 |
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著者 | 今村 翔吾 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2019-07-18 |
ISBN |
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価格 | 1980円 |
ページ数 | 394ページ |
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