攻城団からのお知らせ

攻城団の各種お知らせ用のブログです。毎月のレポートや新機能のご紹介など、スタッフからのサイトに関するご連絡はここに書いていきます。

七尾東雲高校生とめぐる七尾城跡ツアーを開催しました

2016年9月16日(土)、予定通り「七尾東雲高校生とめぐる七尾城跡ツアー」を開催しました。
開催直前に台風が接近して天候が心配されましたが、曇天ではあったもののなんとか雨には降られずにガイドツアーをおこなうことができました。

攻城団からは4組7名の方が参加。地元の方々とあわせて約40名のツアーとなりました。

受付時には「七尾歴史たびマップ」を参加者のみなさんに配布。その後、3班に別れて班ごとに七尾城跡を生徒のガイドでめぐりました。
ちなみに攻城団の団員は2班でした。

ひとつの班ごとに3名の学生ガイドがついて、交代しながらガイドをおこなっていくスタイルです。
まずは駐車場に設置されている案内板の前で七尾城跡の説明です。

つづいて裏手にある能登畠山家2代目当主である畠山義忠の歌碑の紹介、小さな祠に鎮座しているお地蔵さんについても案内がありました。お地蔵さんは七尾城跡のあちらこちらに散逸していたものを集めて、この場に祀ってるそうです。

調度丸では、目の前の跡地の説明だけではなく「立っている背後の崖下に『寺屋敷跡』があります」とマップを見ながら位置関係も説明していました。ここでガイドが交代です。3人のガイドは「説明する人」「写真を撮る人」「最後尾を歩く人」と役割を常に交代しながら一行を案内していきました。

さてここから階段をのぼって遊佐屋敷跡に向かうのですが、その前に石垣の説明がありました。
「この調度丸からの石垣の光景が七尾城跡の写真でもっとも多く出回っています」
「2007年(平成19年)の能登半島地震で石垣が崩落して、その修復作業のときに前田氏が改修した跡が見つかりました」
と研修のときにガイドさんから習ったこともバッチリ話していました。
「有名な場所なので、撮影される方はどうぞー」とここで撮影タイムを取ります。

遊佐屋敷跡は、遊佐続光という重臣が屋敷を構えていたとされる場所です。
そしてここでは「さて、この遊佐続光は誰によって処刑されたでしょうか?」というクイズが出題されました。選択肢は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3択で、正解者は「おぉー」と声をあげて、当たったことに喜ばれていました。七尾城の歴史を知らないと答えにくいツウな質問でしたね。
(ちなみに正解は「織田信長」です)

本丸跡では

  • 目の前に広がる七尾湾と見える光景の説明
  • 七尾城址と書かれた石碑がいつどうやって運搬されてきたのか
  • 背後の神社は畠山氏時代にも社があったらしいこと、その後は櫓台だったこと

など、現地に案内板がないからこそ、ガイドさんからしか聞けないようなこともしっかり説明していました。

つづいて本丸裏手から桜馬場へと向かいます。

桜馬場は馬の調練場跡とされます。こうした当時の説明にあわせて、自生しているキノコについても「いい香りでかつては食用されていたけど、いまは毒性があることから食べるのは禁止になっています」という話がでました。
せっかくなのでみんな近寄って、キノコの匂いをかいでみたり手で触ってみたりしていました。

九尺石です。いまは崩落の危険があるため近づくことはできませんが、少し離れていてもその大きさはよくわかります。

「九尺石があった場所が、本来の大手道につながる門だったのではないかといわれています」という説明がありました。じっさいは調査中のため断定できていないそうですが、整備された遊歩道と、500年前の道が違うのは当然かもしれないですね。

参加者が写真を撮っている間もガイドの生徒は段取りの確認をしっかりしていました。

このあと二の丸に移動しました。
二の丸には「七尾城跡」の案内板があります。ここで現在地の確認をおこなうと同時に、すぐ横の三の丸との間がすごく離れていること、とても急な斜面になっていることを地図を使って説明していました。

そしてここからの階段は「とっても急なので足元に気をつけてください!」というアナウンスもしっかりとされていました。
じつはこの場所は階段がとても急なので、ここから一度桜馬場に引き返すか、それとも注意を促してゆっくりと三の丸に向かうかで最後まで協議していました。でも地元の方でも三の丸までは見学してない人が多く、せっかくここまで来ているのだから注意して進むことに決めました。

三の丸、そして安寧寺へとつづいていきます。

ここもかなり急な階段となっています。

そして、本丸跡と並んで七尾城跡でも有数の絶景ポイントに到達しました。
もちろん「七尾歴史たびマップ」にもカメラスポットとして掲載されています。この場所からは目の前をさえぎる木がないため、惣構跡はもちろん、七尾市街地やその向こうの七尾湾まで広範囲に望むことができます。

全員がカメラを手にして、風景を楽しんでいました。

あとは調度丸へ戻るのみです。

途中、樋の水(とよのみず)では
「ここはかつての七尾城の水源で人工的に引かれているものです」
「水源は先ほど通ってきた二の丸の裏手側のほうにあるそうです」
「能登半島地震のあと、水の出が悪くなり、いまでは飲料水としては利用できなくなっています」
といった案内板には書かれていない情報を紹介していました。

ここまでくるとあともう少しです。疲れているとついつい下を向いてしまいますが、ここで少し顔を上げると段々に積み上げられた見事な石垣を見ることができるんですよ。

この場所も「七尾歴史たびマップ」に掲載されたカメラスポットです。

みなさんに「撮影をどうぞ!」とうながしつつ、階段を登っていくと最初に説明をおこなった調度丸へもどってきました。

そしてツアーゴール地点の本丸北駐車場に向かい、無事にゴール!
はじめての七尾城跡ガイドを無事につとめあげました。

しかしガイドツアーはまだ終わっていません。生徒は参加者にアンケートをお願いしています。東雲高校では来年以降もこの学生ガイドツアーを開催していく計画なので、こうしたアンケートの声をしっかり次に活かしていくとのことでした。

最後に生徒からの挨拶がありました。
相当なプレッシャーがあったと思いますが、ほんとうによくがんばったと思います。

この日は県内の新聞社やテレビ局の方も取材に来られていたので、生徒や参加者の方があちこちでインタビューを受けていました。
(この日のツアーの様子は当日夕方のニュース番組で放送されました。残念ながら団員のみなさんは映ってませんでしたが、翌朝の新聞記事の写真には少しだけ写ってました)

昨年11月からはじまったこの七尾城プロジェクトも、当初の目標であった高校生がガイドできるようになるというところまで到達することができました。
ガイドの研修は「ボランティアガイドはろうななお」のみなさんにご協力をお願いしたのですが、マイクの受け渡しや、最後尾に必ず人がいること、誘導の際はどう声がけするのか、といった本番2日前の現地リハーサルで教えてもらったこともしっかり対応できていました。

リハーサルでも本番でも緊張している表情は同じでしたが、本番当日のほうがやっぱりとても緊張していたそうです。
外国人を相手に英語で案内する班もあったのですが、その班のガイドをつとめた生徒は「攻城団の人がいる班のほうが(きっと詳しいだろうから)緊張する」と話していました。また、途中で先生とも話していたのですが、人前で話す、緊張した自分と向き合う、というのは学校の授業だけでは得がたい経験なので、生徒のみんなにとっても今回のガイドツアーはとても有意義だっただろうと思います。

この日は9人がガイドとしてデビューしましたが、就職の試験などで参加できなかった生徒がまだ5人います。彼らがガイドとして七尾城跡を案内する機会が年内にもう一度設けられる予定です。
(これは一般参加ができるかどうか未定です)

そして七尾城プロジェクトとしても次のステップに入っています。
これからは地元の旅行会社といっしょに着地型旅行の企画をして、その実現に向けての活動をはじめます。まだまだ七尾城プロジェクトはつづいていきますので、次のレポートも楽しみにお待ちください!

参加した団員の感想

最後に、今回のガイドツアーに参加してくれた団員のみなさんからコメントをいただいたので、あわせて掲載させていただきます。遠いところ参加してくださり、あらためてお礼をいわせてください。ほんとうにありがとうございました!

「七尾歴史たびマップ」の制作は一般財団法人せせらぎ財団の支援をうけています
   
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七尾城プロジェクトのお知らせ
攻城団は七尾商工会議所、のと共栄信用金庫と共同で「七尾城を中心とした観光開発事業」に取り組んでいます。現在は石川県立七尾東雲高等学校に協力いただき、七尾城や七尾市内の観光マップを制作しています。
プロジェクトの様子は随時レポート記事でお伝えしていますので楽しみにしていてくださいね。七尾城へもぜひお越しください!

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