こめつぶ

こめつぶ()さん 武将   フォロー

(未入力) 

こめつぶさんのレビュー(書籍)

こめつぶさんは37件のレビューを投稿しています。

最新順
検索ページ
すぐわかる日本の城―歴史・建築・土木・城下町

安土城以降の近世の城について、歴史・建築(作事)・土木(普請)・城下町という四つの視点から解き明かす。特に天守から番所・馬屋にいたるまでの城の建築について詳しい。豊富な写真と図説でとてもわかりやすく、天守の屋根の形、破風や瓦、窓の細かなデザインの違いなど、城を楽しむための目の付け所を教えてくれる。巻末に全国の106の名城の見どころの紹介がある。

図解 戦国の城がいちばんよくわかる本

天守や高石垣のない戦国の城=土の城の魅力を伝える、初心者が城歩きを楽しむための入門書。城の仕組み(防御施設)や縄張り図の読み方、実際に土の城に行った時の楽しみ方を伝授している。歩きやすくわかりやすいという観点から選んだ28の城を紹介している。

首都圏発 戦国の城の歩きかた

戦国の城=土の城を歩きたい人に首都圏(千葉・埼玉・東京・神奈川)に残る城跡を紹介する。実際に訪ねた時の城の見方、見落としてはいけないポイントを縄張図と写真で解説。巻頭の小机城をはじめ入門編から中級編まで、「歩きやすくわかりやすい」をコンセプトに21の城跡を紹介している。

江戸城の全貌 ―世界的巨大城郭の秘密

小学2年生で城に魅せられて以来、城めぐりがライフワークという著者による「江戸城」の紹介。外郭まで含めた総面積約2,082haという日本最大の城を余すところなく解説。築城の歴史はもちろん、天守・御殿・石垣にそれぞれ1章を割き、実際に城を見るときのポイントを内郭と外郭に分けて詳しく紹介している。これから江戸城を見に行こうという人は、見るべきポイントを押さえることができるし、行ったことのある人はまた行きたくなるはず。

「東国の城」の進化と歴史

東国の城の進化の様子を14の城の復元イラストと縄張り図で解説した一冊。城は戦いに備える軍事施設と考える西股氏が、地形や任務・歴史的背景・戦い方の変化等の様々な要因によってオーダーメイドの城が作られていった過程を語る。縄張図を読めなくても、香川さんの鳥瞰イラストで城の全体像が一目瞭然。どれも個性的な城ばかりだ。

ちいさな城下町 (文春文庫)

イラストレーターの安西水丸氏が小さな城下町を訪ね、温かみのあるイラストとともに城や城下町のたたずまいを紹介したエッセイ。「城址の楽しみの一番は縄張り」という筆者が歴代藩主や歴史的事件、その城下町を舞台とする小説や城址以外の見どころ、町の名物まで紹介している。筆者が感じるままを押し付けがましくなく書いているのが良い。

大きな縄張図で歩く!楽しむ! 完全詳解 山城ガイド (学研ムック)

100名城と続100名城の中から厳選した34城を大きな縄張図をもとに紹介する一冊。まずその城の立地と歴史を概観した後、おすすめルートに沿って見どころを解説。11城については香川元太郎さんの復元イラスト付き。縄張図が大きくて見やすい。見どころを押さえるための予習用にしても良し、うっとりと眺めても良し。

戦国の城―目で見る築城と戦略の全貌 (上) (歴史群像シリーズデラックス版 (1))

戦国時代の城の築城と戦略を、西ヶ谷恭弘さんの解説と香川元太郎さんのイラストで解き明かすシリーズの上巻。小田原城、鉢形城、箕輪城など関東の23城の歴史や築城の時代背景、関連する人々などを、地図・発掘調査の成果・文献などを用いて解説。「城中にはトイレがなかった」とか、「城掟で定めた警備体制は、城兵が逃亡しないよう見張るためでもあった」など興味深い話も載っている。他に19城の縄張り図を掲載。1995年発行で内容的に古くなっている部分もあるだろうが、十分な読みごたえ、見ごたえがある。

城をひとつ

「城をひとつ、お取りすればよろしいか」インパクトのある冒頭の一文に惹きつけられる。早雲庵宗瑞に招かれてきたと言って、北条氏綱に面会した大藤信基は一兵も連れていないのに城を一つ手土産にするという。商人や僧、医者などに扮して敵地に入り込み、敵将の信頼を得た上でその心を操り混乱させ内部から崩していく。内応を誘う調略とも忍者による攪乱とも違う合戦前の心理戦を描く六つの連作短編。登場する主な城  江戸城 国府台城 川越城 臼井城 韮山城 小田原城

戦国の堅城―築城から読み解く戦略と戦術 (歴史群像シリーズ)

雑誌「歴史群像」で紹介された戦国時代の城に城郭研究者の解説を加えて再構成したムック。(2004年発行)勃興期、隆盛期、完成期に分けて16の城を解説。どのような状況でその城が作られ、何を意図した縄張りだったのか、図や写真で詳細に解説されている。香川元太郎さんの鳥瞰復元イラストは一目でどんな城だったのかわかりやすくて良い。。

戦国の堅城 (2) (歴史群像シリーズ)

雑誌「歴史群像」で紹介された戦国時代の城に城郭研究者の解説を加えて再構成したムック「戦国の堅城」の第二弾。(2006年発行) 16城を境目の城・繋ぎの城、居城・根城に分け、さらに実際に攻城戦の舞台となった城を紹介する。前作と同様に復元イラスト、図、写真と研究者の解説という構成。

今日から歩ける!超入門 山城へGO!

城メグリスト萩原さちこさんとナワバリスト西股総生さんが城歩きの面白さを語り合いながら、32城を紹介する。戦国時代の城、土造りの城をまとめて「山城」と考え、入門者がその醍醐味を知ることができ、楽しめるように城を選び、必要な装備・縄張図の見方も伝授してくれる。攻城するのに適した時季を示してくれていて親切。

杉山城の時代 (角川選書)

埼玉県比企郡にある杉山城は、城郭研究者の間で後北条氏による築城と考えられてきたが、近年行われた発掘調査で出土した遺物は、北条氏が関東に進出する前の時代の物だった。考古学から突き付けられた物証で確定したかに思える杉山城の築城年代問題を、縄張り研究の立場から検証する。占地や縄張りの技巧の一つ一つから築城者の意図を拾い上げていくのが西股流。好奇心を刺激される一冊。

戦国の城の一生: つくる・壊す・蘇る (歴史文化ライブラリー)

戦国時代の城が築かれてからその役目を終えて廃城になるまでの「城の一生」を、文献史料を丹念に読み解いて探る一冊。築城の仕方、日々の使われ方や維持管理、不要になったときの処理の仕方、使われなくなった城の再利用まで、決して多く残されている訳ではない史料の中から浮かび上がってきて、攻城戦や縄張りだけではないお城の魅力を引き出してくれる。「城掟」から読み解く城のメンテナンスや警備、城兵に課せられた禁止事項などが興味深い。

歴史作家の城めぐり―― 戦国の覇権を競った武将たちの夢のあと

歴史作家伊東潤氏が多くの作品で舞台としてきた関東甲信駿の35城を紹介するガイドブック。各城にまつわる物語や縄張りの解説が10ページにまとめられている。現地に持参しやすいようにとハンディサイズにしてあるが、せっかくの復元イラストが小さい上にモノクロで、縄張図もないのが難点。さらに電子版より11城も割愛されているので注意が必要。選ばれている城の基準は①東京・神奈川から行きやすい②歴史的な記録に良く出てくる③遺構の残存状況が良い④城をめぐる攻防戦・籠城戦があった⑤公園化されていてまわりやすい⑥著者の『城を攻める 城を守る』で取り上げていないこと

天地雷動 (角川文庫)

「長篠の合戦」を武田信玄の死から書き起こし克明に描く。勝頼は信玄の遺産である宿老たちを掌握できず苛立ち、家康は武田の圧力に対抗するため信長との同盟に神経をすり減らし、秀吉は信長の戦略を実現するために知恵を振り絞り奔走する。「鉄砲の三段撃ち」は武田軍が突撃してこなければ成り立たない。なぜ勝頼はそうしたのか、そこにいたる過程を様々な視点から描いていて見事だ。宮下帯刀ら戦の最前線に立つ地侍や足軽の戦いの様子も描かれている。また、長篠城、高天神城をはじめ数多くの城が登場し築城や攻城戦の様子が描かれている。

雪の峠・剣の舞 (KCデラックス)

関ヶ原の戦いで戦わずして敗れ、常陸から出羽に国替えとなった佐竹氏の城地選定をめぐる、古参の武闘派家老たちと若手の側近たちの対立を描く『雪の峠』と、戦国時代の剣豪、上泉信綱の弟子である疋田文五郎を主役に武田信玄の箕輪城攻めを描く『剣の舞』の二編の歴史コミック。前者では久保田城を推す若手と金沢城を推す老臣のプレゼンが行われるが、お互いの策のぶつかり合いが面白い。後者は戦で家族を殺され復讐を果たそうとする少女が描かれ、戦の悲惨さと虚しさを描いている。(凄惨な場面があるので要注意)
本書に登場する城   土崎湊城  武州松山城  久保田城  金沢城(仙北)  横手城  箕輪城

城を攻める 城を守る (講談社現代新書)

攻防戦の激しさ・面白さ・時代的意義を基準に選んだ「戦う城」を歴史小説作家が分析。戦国時代から幕末にかけて攻防戦が行われた26の城の歴史的背景から立地や縄張りまで紹介する。人物の評価など著者の主観が強く書かれた部分もあるが、エッセイあるいはガイドとして読むなら気にならない。それぞれの城や合戦についてよく調べられていて文章も臨場感があるので、実際に城を訪れた時により深く味わうことができると思う。2014年発行

日本の城 君も「城」博士になれる!

沖縄の首里城から北海道の五稜郭まで16のお城の歴史を鳥瞰復元図(香川元太郎氏)で紹介する図鑑。小学生の調べ学習向けに城の変遷や天守の構造、城のつくりかた等を丁寧に解説している。行ったことがある城、まだ行ったことがない城、それぞれ鳥瞰図を眺めて楽しんだ。

小諸城七つのナゾ

小諸城の遺構や歴史を紹介する小冊子。小諸城に天守閣はあったか、小諸城が史跡にならないのはなぜか、小諸城に抜け穴はあったか、など七つナゾを解きつつ小諸城の魅力を紹介する。90ページだが建物・曲輪の解説や小諸藩の歴史もあり充実した内容。特に小諸藩史は1万5千石の小藩にも数々のドラマがあったことが分かり興味深い。1991年発行。

日本の城 32号 (小諸城) [分冊百科]

日本全国の城の情報を網羅した週刊ビジュアル図鑑(2013年1月~2015年5月)の内の一冊。復元CGや古絵図を使って視覚的に分かりやすく解説されている。ページを切り離して県ごと、城ごとにバインダーにファイルしていくシステムになっている。吉田城、聚楽第、福山城、上山城、後瀬山城、水口城、山中城、松前城、小諸城。

名城をゆく 第17号 5月25日発売 上田城・松代城

全国の名城を紹介する週刊ムック(2004~2005年)の内の一冊。今号は上田城と松代城を30ページほどの中で紹介している。どちらも真田氏ゆかりの城で距離的にも近い。城下町の紹介や真田一族の人脈、上田城の戦いなど真田ファンならずとも面白く読める一冊。

お城へ行こう! 名将の素顔をお城が“語る

NHKで2016年2月~3月に放送された番組のテキスト。この年の大河ドラマ『真田丸』に合わせ、真田一族とその時代に活躍した武将たちに縁のある城を取り上げている。講師は城郭研究者千田嘉博氏。天守や石垣だけでなく、土塁や馬出し、総構えなどの防御施設を見所とし、ビジュアルだけでない城の魅力を紹介している。過去に行った城で、漫然と天守を眺めただけだったり、ツアーで訪れ急ぎ足で見学したところにはもう一度行きたくなった。上田城、松代城、躑躅ケ崎館、古宮城、小田原城、山中城、安土城、彦根城、姫路城、名古屋城、大坂城・真田丸

江戸時代の設計者 (講談社現代新書)

何度も主君を変えた武将として知られる藤堂高虎の事績を紹介し、家康の天下取りと幕藩体制の成立に彼が果たした役割を解説する。近江の土豪の家に生まれた高虎は自らを評価してくれる主へと仕官先を変えていく。豊臣秀長との出会いが、武将として参謀役としての手腕を開花させ、秀長の死後は政治姿勢や人脈を受け継いでいく。彼は中央集権ではなく地方分権を目指して家康についた。今治城や伊賀上野城など高虎の築城した城郭の分析から、築城の目的や特徴、城下町の都市計画などが明らかになり興味深い。

よみがえる滝山城―戦国の風雲をかけぬけた天下の名城

中世城郭の研究家が、東京に残る後北条氏の城、滝山城の歴史と縄張りを紹介する小冊子。前半では、戦国時代に武蔵国の多摩地域で起こった武将たちの争いを時系列で紹介しながら、それに関わる城を紹介していく。後半は、古い甲州道沿いに築かれた「滝山三城」(根小屋城、高月城、滝山城)の縄張りと防御のシステムを、わかりやすい図で解説している。当時の城の様子を想像するのに良い本だと思う。(2007年刊行)

滝山城戦国絵図―中世城郭のからくり

東京に残る後北条氏の城、滝山城の縄張りの緻密さを紹介する小冊子。『よみがえる滝山城』の姉妹編。著者によるカラー鳥瞰イラストと、築城者の意図を読みとく解説に、現地の写真も添えられている。イラストにはあえて構造物や攻城側・守城側の兵士を描きこんでいるので、より当時の様子を想像しやすい。一つの城の構造についてまとめられた本はなかなか無いのでありがたい。(2009年刊行)

戦国の城は民衆の危機を救った―関東王国の平和を求めた八王子城主北条氏照

戦国時代、地域を支配する領主(大名)は税を取る代わりに、民衆の暮らしや営みの安全を保障する存在だったという視点から、東京の八王子地域の城について考察した一冊。城内の神社や池、領民の避難場所、惣構など、城が担った公共的な役割を分析する中で、いかにして領主が領民の生活の保障に取り組んでいたかを繰り返し述べている。民衆に焦点を当てた戦国史研究に藤木久志氏のものが有るらしく、著者はこれに依拠して八王子周辺の城を当てはめているようだ。とても興味深い視点だが他の地域や城ではどうだったのだろうかと思う。

日本の名城解剖図鑑

豊富なイラストを使って近世の城の魅力を解説する。城の変遷や天守の役割、築城の流れといった基礎知識を押さえ、天守が現存しない城跡から天守が復興された城址まで32城を紹介する。監修者・著者ともに建築史の専門家で、建物や装飾の特徴、使われた木材や技術といった「建築」という視点からの解説が多い。イラストは軽いタッチだが解説は詳細で、特に建物の中を透かして室内や骨組みを描くのはイラストならではの表現だ。城には天守以外に様々な魅力があることを教えてくれる入門書になっている。

戦国の山城を極める

城郭研究に携わる加藤・中井両氏が厳選した山城を紹介するガイド。航空レーザー計測による赤色立体地図や著者が描き起こした縄張図で全体像をイメージしやすくし、見どころを紹介したカラー写真や発掘成果も踏まえた解説で山城好きを魅了する。険しい山城にはなかなか行けないが、写真や縄張図を見てイメージするだけでも楽しい。高取城(奈良)、館山城(山形)、金山城(群馬)など22城。2019年9月刊。

現代の都市設計家が解説 絵解きでわかる日本の城

日本の名城を都市設計家である著者が描いたスケッチで紹介する。スケッチなので写真に写りこんでしまう余計な構造物や植栽を省略でき、写真とは違った細部の意匠や造形の美しさを感じられる。こんなスケッチがさらっと描けたらいいのにと思う。メインの21城のほか81城の簡単なガイドも載せる。日英バイリンガル表記。

Amazon検索ツール

書籍を検索してレビューしましょう。

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

猛将妄想録 1 (電撃ジャパンコミックス)

いまでも定期的に読み返す一冊。たまたま見かけたこの本のおかげで攻城団にマンガという武器が加わったと思うと感慨深いです。攻城団で発表した作品を収録した続刊も出版したいと思ってます。

こうの)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る