最近の竹田城に関するニュースは事故が起きたとか、観光客がゴミを持ち帰らないとか、進入禁止のロープが張られたとか、残念な話が多いのですが、現状を見にいってきました。
まずクルマは山城の郷までしかいけません。
前はこの先の中腹駐車場までクルマでのぼれたのですが、冬季で危険だからということで通行止めになっています。
山城の郷から歩くと、竹田城まで片道40〜50分はかかるので、かなり大変です。
もちろんバスもここまでです。
しかも現在はJR竹田駅の裏にある登山道も通行禁止になっているので、電車で訪れる人は駅からここまでも歩かなくちゃいけないので、さらに30分ほどかかります。
昔は冬でもギリギリまでクルマでいけたんですけどね。
ただ、これだけ観光客が増えてる現状を踏まえると安全性を考えてもクルマに制限をかけるのはしょうがないですし、竹田城はいくのが大変ということでブームが抑制されればいいですね。
城址も進入禁止区域が設定されていました。
石垣の修復工事の関係のようですが、何度も訪問してるので痛々しい感じです。
聞いてたとおり、ロープが張られ、AEDが設置されるなど、すっかり様変わりしています。
ロープの向こうになぜか足あとがありました。それもかなりたくさん。
禁止と書かれてるのに勝手に踏み入って、それで事故でも起きたら完全閉鎖になっちゃうので、ほんともう勘弁してほしいです。
本丸と天守台はバリケードのように金網で封鎖されていました。
自分の目で見てみて、想像していた以上に大変な事態になっているんだなあと思いました。
進入禁止区域に足あとがたくさんあったばかりか、朝来市のホームページによれば天守台にのぼっている人までいるらしく(金網をのぼってるのかな)、もう完全にキャパを超えていて取り締まることさえできないのでしょうね。
現地の売店で働いている方に聞いた話だと、例のGoogleのCMが流れてからは10代の観光客が急増したそうです。
若い人が城に興味をもってくれるのはいいことなんですけど、たぶん大半の人は城としての竹田城には興味なんてなくて、雲海とか「日本のマチュピチュ」が見たいだけなんでしょうね。
そこはちょっと、いや、かなり残念です。
ぼくらになにができるんだろうなあ。
昨年末にオープンした「情報館 天空の城」にも立ち寄ってきました。
毎日かなりたくさんの電話がかかってくるそうです(訪問時もひっきりなしにかかってきてました)。
とてもしっかりした観光案内所なんですが、たぶんいま必要なのはこういう集客促進策ではなくて、「片道1時間かけてのぼることになるよ」とか「雲海なんて年に数日しか見れないよ」という現実を伝えることや、「国の史跡だから火気厳禁だし、雲海を待つためであってもテントとか張っちゃダメ」というマナーの啓蒙なんでしょうね。
まあそうはいっても、GoogleのCMやテレビ番組を見て出かける人は朝来市のホームページに書いたところで読まないでしょうし、やれることがほとんどないのも事実です。
朝来市の名誉のために補足すると、現在も書いてあるんですよ。
これは先月のニュースで紹介されていた数字ですけど、わずか3年で10倍近い人数になってるわけですから、朝来市の対策が遅いと責めるのも気の毒ですし。
(参考までに、この人数は小田原城や犬山城、松山城よりも多いです)
もちろん、これ以上メディアが取り上げないように取材を断るとか、雲海の映像をしばらく提供しないようにするとか、なんらかの抑制策はとれたと思うんですけど、広報の専門家でもないのでむずかしいでしょうね。
ぼくにできることはなにもないのですが、とりあえず今年はもう竹田城にはいかないようにして、城址を少しでも休ませてあげようと思います。
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