生実城(北生実城)は原胤清によって築かれた城です。江戸時代には森川陣屋が築かれて生実藩となり、森川氏は廃藩置県まで13代にわたりこの地を支配しました。現在城址には生実神社があり、神社を取り巻くように土居と深い空堀が残っています。また本城公園に案内板があります。なお、従来は小弓城(南生実城)廃城後に築かれた新城だと思われていましたが、出土品などから同時期に存在していたことが調査結果からわかってきており、原氏の居城は生実城で小弓公方もここに入ったとする説もあります。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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