秦泉寺城は吉松播磨守光義によって築かれた城です。戦国時代、吉松氏は本山城主・本山氏に従っていましたが、吉松掃部頭茂景が城主の1560年(永禄3年)に長宗我部元親に攻め落とされ降伏しました。その後は中島大和親吉が城主となり、秦泉寺大和と称しています。しかし1588年(天正16年)に秦泉寺大和・掃部父子が元親によって誅殺されたため廃城となりました。現在城址には空堀や堀切などの遺構を確認することができます。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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