高槻市立歴史民俗資料館は高槻城跡公園内にある資料館で、1982年(昭和57年)7月にオープンしました。
入城は無料で、中には江戸時代の生活用品や農具などが展示されています。
主屋は高槻市指定有形文化財の「旧笹井家住宅」を移築復元したものです。
この建物は江戸時代中頃の建築で、城下町の面影を伝える貴重な町家となっています。
高槻市指定有形文化財旧笹井家住宅
高槻が城下町であったことは周知のことですが、その面影は年々失われてきております。この旧笹井家住宅は、古い建築様式を伝える江戸時代中頃の貴重な町家建物で、昭和47年9月12日に高槻市文化財(建造物)第1号の指定を受けました。
その特徴は、妻入、本瓦葺、上屋の扠首(さす)構造と和小屋の併用などが見られ、古い民家の姿を残すとともに、京都・亀岡との地域的つながりをも示しているともいえます。扠首(さす)......棟木を受けるため丸太を合掌に組んだもの。この建物は、もともと紺屋町(現在の高槻町19-2)にありました。
笹井家は、安永年間に同地で干物屋を開業し、瀬戸物屋を経て、米屋として今日まで続いている商家です。
昭和57年6月14日に、現在の場所に復元し「歴史民俗資料館」として保存しています。
高槻市立歴史民俗資料館
旧笹井家住宅
昭和47年9月12日、高槻市指定文化財の建造物第1号に指定された。原所在地は城下の西北にあたる高槻町(旧・紺屋町)である。
この町家は江戸時代中頃に建築されたものである。外観を特徴づけるのは、妻入り本瓦葺であるが、それを舞台裏で支える小屋組は、市内にある瓦屋根のなかで最も古い形式手法を残している点で貴重である。この小屋組は、扠首組と棟束を併用する構造であり、本来草屋根の小屋組である扠首組が、重い本瓦葺の屋根を支えるために、一歩変身した姿であるといえる。
こうした特徴は、古い民家の姿を残すとともに、京都・亀岡との地域的つながりをも示している。
この町家は、市立歴史民俗資料館の展示館として、昭和57年6月に現在地に移築復元された。
建築概要
- 建築規模
- 建築面積
- 245.5m2
- 展示館
- 木造平屋建 178.0m2
- 展示面積
- 159.2m2(うち土間部分90.8m2)
- 収蔵庫
- 鉄筋コンクリート1階建 60.8m2
- 開館年月
- 昭和57年7月10日
高槻市立歴史民俗資料館の観光情報
住所 | 高槻市城内町3-10 城跡公園内 |
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開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 |
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観覧料(常設展示) | 無料 |
URL | http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/shisetsu/1327318700775.html |