壬生城は山県氏(壬生氏)の居城として知られています。戦国時代には安芸武田氏に従っていましたが、1517年(永正14年)に安芸武田氏当主・武田元繁が毛利元就に敗れて討死すると、1530年(享禄3年)にはこの城も毛利氏によって攻撃され、落城しました。山県氏はその後、毛利水軍の一員として活躍しました。現在城址は「高峰公園いこいの森」として整備されており、山麓の壬生神社の境内裏側に登城口があります。毎年4月第3日曜日に行われる「つつじ祭り」の季節には全山がつつじの花におおわれ、美しい眺めとなります。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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