吉田城の鉄櫓(くろがねやぐら)は1954年(昭和29年)、産業文化大博覧会の開催にあわせて模擬再建されました。
天守が倒壊して以降は、隅櫓のひとつである鉄櫓が天守の代わりをしていたと考えられています。
(もともと吉田城に天守はなかったという説もあります)
内部は簡易的な資料館となっています。
ただし内部公開は毎週日曜・祝日(振替休日除く)だけですのでご注意ください。
とくに春は鉄櫓の裏手にある桜がとてもきれいです。
なお、鉄櫓を支える石垣は野面積みで池田輝政が城主だった頃(16世紀末)のものであることが、2005年(平成17年)の修復の際に判明しました。
一方で、その左に張り出した部分の石垣は打込接ぎによるもので、これは17世紀前半に名古屋城の天下普請で余った石材を転用したものと考えられています。
豊川対岸から見た鉄櫓です。
明治初年に撮影された鉄櫓の写真です。