月居城は佐竹氏の支族で北酒出助義の三男、袋田定義によって築かれたとされています。袋田氏が佐竹氏一門の小田野氏を相続することになり断絶したため一時廃城となりましたが、その後は佐竹氏庶流の山入氏の勢力下となり、さらに佐竹宗家と山入氏の抗争(山入の乱、山入一揆)が勃発すると、そのすきに乗じて白河結城氏が侵攻し、以後40年間にわたり占領しました。1504年(永正元年)に「山入の乱」が終結すると佐竹義舜は城を奪還し、高柿氏らを在番衆として置き、のちに野内氏に与えられました。1602年(慶長7年)、佐竹氏の秋田転封に野内氏も従ったため廃城となりました。現在城址はハイキングコースの一部となっており、山頂には城址碑が建てっれているほか、堀切などの遺構を確認することができます。
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「日本史の知識をアップデートするための勉強会」にて榎本先生から紹介もあり、読んでみることにしました。幕末から明治初期に渡り、加賀藩の御算用者であった猪山信之、直之、成之3代に渡り残された家計簿その他の書簡・日記から、その当時の武士の経済状態や考えが良く解る内容となっています。猪山家が困窮する家計を如何に立て直したか、また幕末から明治にかけて時代が変わる中で猪山成之がどのように考え行動していったかが、そして当時の士族が時代の流れの中でどのようになっていったのかの一端を垣間見ることが出来ました。この本が原作となった2010年公開の映画「武士の家計簿」の中で、原作では娘の髪結に際にお金がなく絵に描いた鯛を用いたエピソードが、長男の着袴の際のエピソードとして描かれておりましたが、映画の方も楽しく鑑賞させて頂きました。
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