みんなのレビュー

団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。

レビューを投稿するには
まず以下のリンクにある検索フォームで書籍を検索してください。検索結果にある「レビューを書く」という緑のボタンを押せば入力欄が表示されます。このページに並んでいるレビューのようにすでにほかの団員がレビューを書いている場合は、書籍のページの右上にある「レビューを書く」を押しても投稿できます。
書籍の検索ページ

つば九郎さん
センゴク(10) (ヤンマガKCスペシャル)

 攻城団の読者投稿欄で、皆さんからお勧めされた、宮下英樹さんのセンゴク、10巻まで読み進めました。イヤー、ますます盛り上がり、面白くなってまいりました。
 主人公、仙石権兵衛秀久は19歳から21歳まで、比叡山延暦寺焼き討ちから三方原の合戦までが描かれています。信長包囲網が石山本願寺を中心に進んでいく訳ですが、包囲網側の思惑や戦略も丁寧に描かれているので、歴史観も、とても分かりやすくなっています。漫画だからと、侮ることなかれ、かえって理解が進むます。漫画恐るべし。
 8巻の終盤になって、武田信玄公が、のそっと登場して参ります。その姿、描き方が、映画「地獄の黙示録」のマーロン・ブランドのカーツ大佐に、瓜二つで自分的には、かなりのツボです。
 10巻は三方原の合戦までで終わりますが、最後のコマは、自分が今年、名古屋遠征した際に徳川美術館で見た「しかみ像」(岡崎城にあるしかみ像の銅像の元絵)になっております。 
 11巻、早く読まなくては。


山鳩さん
カラー版 東京で見つける江戸 (975;975) (平凡社新書 975)

江戸の遺構を外堀から内堀、大名屋敷(庭園)、寺社、土木遺産と巡り、最後に江戸城本丸へ登城するという章立て。カラー版とある通り写真が多めだが新書であることに変わりなく、柔らかな文章で意匠や成り立ち(歴史的変遷)についてしっかり知識欲(確認欲?)を満たしつつ江戸への「時間散歩」に連れ出してくれる。読みたいところから行きつ戻りつ熟読しているが、ぜひとも足を運びたい遺構が一気に増えてしまった。
2021年初版で写真はすべて著者撮影とのこと。本書の「おわりに」に「摩天楼の乱立する東京のなかに、誇りうる江戸の遺産を見つけるための一助に」とあるが、お上りさんの私には一助以上である。


つば九郎さん
センゴク(5) (ヤンマガKCスペシャル)

 つい先立っての読者投稿欄での、お題が戦国時代、江戸時代を舞台にした、お勧めの小説、漫画を教えてくださいでした。その結果、最多となる3名の方が、挙げてくださっていたのが、このセンゴクという漫画でした。自分は、まったく知らない漫画でしたので、これは早速読まない訳にはいかないだろうと、いまや貸漫画業が、すっかりメインになりつつある近所のTSUTAYAに赴き、レンタルしてきました。まぁ便利な世の中になったものです。
 今回は、まず最初の1巻から5巻までを読んでの感想です。実在した仙石権兵衛秀久を主人公に、彼の15歳から18歳まで、稲葉山城の戦いから姉川の戦いまでが描かれています。ここまでで、すでに三英傑をはじめ、錚々たる戦国武将が登場し、8割方が、合戦のシーンで劇画タッチの絵面が迫力満点で、面白いです。
 これは、皆さんが勧めてくださるはずです。まだ序盤ですが、すっかりハマってしまいそうです。読書の秋の夜長、ゆっくりと読み進めていこうと思っております。この漫画を、勧めてくださった皆様、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。


つば九郎さん
ヘンテコ城めぐり

 れきしクンこと、長谷川ヨシテルさんのお城紹介本です。youtubeでも知られ、前田慶次さん、萩原さちこさんとの城巡りの回は、毎度楽しく拝見させていただいております。ちなみに自分は登録者のひとりです。
 そんなにヘンテコでもない気もしますが、独特の切り口が、非常にクセになる面白さがあります。何より表紙からして、もう面白いです。自分は、基本100名城と続100名城を中心に城巡りをしていますが、日本中にある、それぞれのお城には、それぞれの歴史があり、それぞれのエピソードがあるんだということを思い知らされます。
 五稜郭の仲間たち、いっぱいある二条城、一夜城あれこれ、映画やドラマのロケ地の城等、テーマを考えればまだまだ、無限に城巡りの可能性が広がることも教えてくれます。
 そして、あとがきまで読んでくると、いつもお世話になっているインターネットの城サイトに感謝の気持ちを込めてと紹介されている6つのサイトの中に、なんと攻城団が!。見学時間の目安が記されているので、スケジュールを組む時に非常にありがたいと書かれております。


しぇるふぁさん
元離宮 二条城

二条城の売店で購入しました。中身は二ノ丸御殿と本丸御殿を中心とした解説付きフォトブックです。
二条城を見学する際の決定的な弱点としては、やはり二ノ丸御殿内部が全面撮影禁止ということが一番に挙げられると思います。なので、撮影できずどんな内装だったか忘れて思い出せない人が多いと思います。
それを完全に解決してくれるのがこの一冊。1ページ1ページ美麗な写真で二ノ丸御殿の中の様子が掲載されており、今は工事で見ることができない本丸御殿の内部も写真付きで解説が掲載されています。他にも清流園の四季の移ろいの様子が写真で紹介されてて、どれも綺麗な景色でした。こんなに美麗なフォトブックなのに、定価が762円とかなり求めやすい価格かと思います。
私のオススメのページとしては、やはり40〜41ページ目の本丸御殿の花車の杉戸絵ですね。ここに載っている写真の中では一番印象が残っています。現物は見たことないので、本丸御殿修復工事終わったら見に行きたいです。


まーちゃんさん
新幹線から見える日本の名城

東京駅から博多駅めで新幹線に乗って最初に見えてくる江戸城、そして最後に見える小倉城、そしてその間の車窓から見える名城の歴史、及び見どころを紹介しています。
気になるのはどちら側の窓から見えるかですが、江戸城から彦根城までは小田原城を除いて右側に見え、明石城は左、姫路城は右、岡山城は左、福山城は右、広島城は左となっており、それ以降は小倉城まで左側となっているようです。意外だったのは名古屋城、今まで左側に有るものと思っていましたので、名古屋駅近辺では一生懸命左側を見ていました(そりゃ見えないわ)。その他、見えそうで見えないお城として駿府城、大坂城、三原城が紹介されており、確かに新幹線から見たことがないな、と納得しました。と、言うことで、仕事や遊びで新幹線を利用する機会の多い方にオススメの一冊です。


つば九郎さん
名城の石垣図鑑

 お城好き、とりわけ石垣好きには、堪らない一冊です。お城といえば、この人、小和田哲男さんが書かれた本です。残念ながら、掲載させている写真が、すべて白黒なのと、地の文章がピンク色になっているところが多いので、目が慣れないと読みづらく感じる方がいらっしゃるかもです。自分は、かつて参考書に引きまくった、マーカーの蛍光ピンク色を思い出しました。
 第壱章は、知っておきたい石垣の基礎知識となっていますが、基礎じゃないでしょというレベルで書き込まれています。石垣のつくり方も、調達から積み上げまで、凄い労力だろうなと思わされながら、絵図で分かりやすく説明してあります。
 第弐章、第参章は、北は北海道から南は沖縄まで、石垣の名城75城が、石垣に特化して詳細に解説、説明されています。巻頭で「豆知識」のところを読むだけでも城石垣のスペシャリストになれますと書いてありますが、どこを読んでも見ても、物凄い情報量です。石垣ですので、そこは当然、西日本のお城の方が、比率は高く紹介されています。ぜひ、同じ形式で名城の土塁図鑑も出していただきたいところです。 
 自分は、かなりの石垣好きで、石垣は必ず眺めるだけでは飽き足らず、直接実際に手でさわってみるぐらいなので、ありがたい一冊です。


まーちゃんさん
図説 近世城郭の作事 櫓・城門編

三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。


青海さん
城郭考古学の冒険 (幻冬舎新書)

お城の知識だけでなく、お城を学ぶことの意義、城郭考古学が社会に還元できること、未来へ貢献できること、世界の城と日本の城との比較、21世紀の城郭整備の在り方についてなど、色んな角度からお城について知り、考えることができました。
また、文学博士でもある千田先生の情緒豊かな言葉選びが読者の心を惹きつけます。
お城好きの人たちを勇気づけ、新しいお城の冒険へと背中を押してくれる一冊です。


つば九郎さん
日本の名城99の謎

 ひじょうに分かりやすく、読みやすい本です。お城の楽しい雑学、エピソード集で誰かに話したくなるトリビア集といった感じの一冊でしょうか。一応99の謎が、まず提示される形になっていますが、まあ取り上げたい内容が先にありきではないでしょうか。
 本当に読みやすく、自分は我がスワローズの試合を観戦しに神宮球場へ行く往復の電車の中で3時間程で読了しました。(ちなみに最近、画像を変更しましたが、この時の試合の村神さまのヒーローインタビューの写真にしてみました。他球団ファンの方はすいません。)はなから知っているよと言う話も多かった反面、へぇそおなんだという話もいっぱいありました。
 土方歳三は城攻めが上手かった?、童謡とうりゃんせは川越城で生まれた?、忍者はどうやって城に侵入した?といったエピソードが、自分には面白かったです。
 なかなか、面白い本だったので、シリーズで戦国の合戦99の謎という本も出ているようなので、その内読んでみようと思っております。

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

虚けの舞 (講談社文庫)

豊臣秀吉の知力権力に翻弄された織田信雄と北条氏規が主人公。死ぬか生きるかの時代に、紆余曲折の数奇な運命をたどった二人が肥前名護屋城で御伽集として再会します。運はいいが才能がない信雄と、才能はあるのにうまくいかなかった氏規。韮山城で対峙したこともある二人の思い出話はつら過ぎて笑えませんが慰めあう中でひとつの答えが出ます。勝ち組とは何ぞや?豊臣家と対比して考えると面白いです。

弥一左衛門さん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る