団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。
れきしクンこと、長谷川ヨシテルさんのお城紹介本です。youtubeでも知られ、前田慶次さん、萩原さちこさんとの城巡りの回は、毎度楽しく拝見させていただいております。ちなみに自分は登録者のひとりです。
そんなにヘンテコでもない気もしますが、独特の切り口が、非常にクセになる面白さがあります。何より表紙からして、もう面白いです。自分は、基本100名城と続100名城を中心に城巡りをしていますが、日本中にある、それぞれのお城には、それぞれの歴史があり、それぞれのエピソードがあるんだということを思い知らされます。
五稜郭の仲間たち、いっぱいある二条城、一夜城あれこれ、映画やドラマのロケ地の城等、テーマを考えればまだまだ、無限に城巡りの可能性が広がることも教えてくれます。
そして、あとがきまで読んでくると、いつもお世話になっているインターネットの城サイトに感謝の気持ちを込めてと紹介されている6つのサイトの中に、なんと攻城団が!。見学時間の目安が記されているので、スケジュールを組む時に非常にありがたいと書かれております。
二条城の売店で購入しました。中身は二ノ丸御殿と本丸御殿を中心とした解説付きフォトブックです。
二条城を見学する際の決定的な弱点としては、やはり二ノ丸御殿内部が全面撮影禁止ということが一番に挙げられると思います。なので、撮影できずどんな内装だったか忘れて思い出せない人が多いと思います。
それを完全に解決してくれるのがこの一冊。1ページ1ページ美麗な写真で二ノ丸御殿の中の様子が掲載されており、今は工事で見ることができない本丸御殿の内部も写真付きで解説が掲載されています。他にも清流園の四季の移ろいの様子が写真で紹介されてて、どれも綺麗な景色でした。こんなに美麗なフォトブックなのに、定価が762円とかなり求めやすい価格かと思います。
私のオススメのページとしては、やはり40〜41ページ目の本丸御殿の花車の杉戸絵ですね。ここに載っている写真の中では一番印象が残っています。現物は見たことないので、本丸御殿修復工事終わったら見に行きたいです。
東京駅から博多駅めで新幹線に乗って最初に見えてくる江戸城、そして最後に見える小倉城、そしてその間の車窓から見える名城の歴史、及び見どころを紹介しています。
気になるのはどちら側の窓から見えるかですが、江戸城から彦根城までは小田原城を除いて右側に見え、明石城は左、姫路城は右、岡山城は左、福山城は右、広島城は左となっており、それ以降は小倉城まで左側となっているようです。意外だったのは名古屋城、今まで左側に有るものと思っていましたので、名古屋駅近辺では一生懸命左側を見ていました(そりゃ見えないわ)。その他、見えそうで見えないお城として駿府城、大坂城、三原城が紹介されており、確かに新幹線から見たことがないな、と納得しました。と、言うことで、仕事や遊びで新幹線を利用する機会の多い方にオススメの一冊です。
お城好き、とりわけ石垣好きには、堪らない一冊です。お城といえば、この人、小和田哲男さんが書かれた本です。残念ながら、掲載させている写真が、すべて白黒なのと、地の文章がピンク色になっているところが多いので、目が慣れないと読みづらく感じる方がいらっしゃるかもです。自分は、かつて参考書に引きまくった、マーカーの蛍光ピンク色を思い出しました。
第壱章は、知っておきたい石垣の基礎知識となっていますが、基礎じゃないでしょというレベルで書き込まれています。石垣のつくり方も、調達から積み上げまで、凄い労力だろうなと思わされながら、絵図で分かりやすく説明してあります。
第弐章、第参章は、北は北海道から南は沖縄まで、石垣の名城75城が、石垣に特化して詳細に解説、説明されています。巻頭で「豆知識」のところを読むだけでも城石垣のスペシャリストになれますと書いてありますが、どこを読んでも見ても、物凄い情報量です。石垣ですので、そこは当然、西日本のお城の方が、比率は高く紹介されています。ぜひ、同じ形式で名城の土塁図鑑も出していただきたいところです。
自分は、かなりの石垣好きで、石垣は必ず眺めるだけでは飽き足らず、直接実際に手でさわってみるぐらいなので、ありがたい一冊です。
三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。
お城の知識だけでなく、お城を学ぶことの意義、城郭考古学が社会に還元できること、未来へ貢献できること、世界の城と日本の城との比較、21世紀の城郭整備の在り方についてなど、色んな角度からお城について知り、考えることができました。
また、文学博士でもある千田先生の情緒豊かな言葉選びが読者の心を惹きつけます。
お城好きの人たちを勇気づけ、新しいお城の冒険へと背中を押してくれる一冊です。
ひじょうに分かりやすく、読みやすい本です。お城の楽しい雑学、エピソード集で誰かに話したくなるトリビア集といった感じの一冊でしょうか。一応99の謎が、まず提示される形になっていますが、まあ取り上げたい内容が先にありきではないでしょうか。
本当に読みやすく、自分は我がスワローズの試合を観戦しに神宮球場へ行く往復の電車の中で3時間程で読了しました。(ちなみに最近、画像を変更しましたが、この時の試合の村神さまのヒーローインタビューの写真にしてみました。他球団ファンの方はすいません。)はなから知っているよと言う話も多かった反面、へぇそおなんだという話もいっぱいありました。
土方歳三は城攻めが上手かった?、童謡とうりゃんせは川越城で生まれた?、忍者はどうやって城に侵入した?といったエピソードが、自分には面白かったです。
なかなか、面白い本だったので、シリーズで戦国の合戦99の謎という本も出ているようなので、その内読んでみようと思っております。
こうの団長が攻城団テレビの中で紹介されているのを見て、面白そうだなと思い、読んでみました。牛車は絵巻物等でよく目にしますが、詳しいことは知りませんでした。牛車は後ろから乗って、前から下りる事は聴いて知っていましたが、牛車が4人乗りであることをはじめて知りました。また、牛車には唐車、檳榔毛車、糸毛車、網代車など色々な種類があり、その牛車の種類によって乗っている人の身分が外から見て解ったとの事です。平家物語絵巻で木曽義仲が牛車の後ろから下りた事によって、義仲がいかに田舎者であったかを表すものだそうですが、そもそも牛車に乗るルールを知らなければ理解出来ないでしょう。また、江戸幕府老中で寛政の改革を行った人物として有名な松平定信が老中を退いてから牛車の文化を研究し、「輿車図考」(よしゃずこう)を残したことを知り、有能な方は何をやっても名を残すのだな、と強く感じました。と言うことで、牛車に乗ってみたいと一度は思われた方であれば十分楽しんで頂ける一冊田と思います。
日本刀が気になりはじめた人にオススメの本です。
日本刀の種類、各部名称、つくり方、刀工の流派など基本的な知識が図解されており読みやすいです。後半では日本刀トリビアとして、戦国大名との関わりなどが紹介され楽しく読むことができました。
この本を読むことにより、博物館などでの日本刀の鑑賞が楽しくなると思います。
お城のムック本ですが、戦国武将と絡めて紹介していくスタイルになっています。したがって、登場してくるお城は、どうしても戦国時代以降のものが中心となっております。13人の戦国武将は、上杉謙信、伊達政宗、前田利家、武田信玄、毛利元就、太田道灌、北条氏康、織田信長、豊臣秀吉、長宗我部元親、真田昌幸、藤堂高虎、丹羽長秀のビッグネームが並び、ゆかりの城が紹介されています。
フランス人の女性の方が、彦根城や、その城下町を旅するレポート等、独自の記事が掲載されていて、他には見られない面白い内容になっています。
最近、映画化されている、時代劇が経済的観点から描かれている作品が多い気がしていて(決算忠臣蔵、超高速参勤交代)、ぜひ大河ドラマや映画で、加藤清正あたりの城造りや町造りをメインにして作っていただけないかなと思っております。
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