井上城は三好氏の家臣である土肥紀伊守庸吉の居城として知られています。庸吉は1579年(天正7年)に長宗我部元親の軍勢と戦って討死(脇城外の戦い)すると、井上城も1582年(天正10年)に長宗我部氏に攻められ落城しました。現在城址に遺構はありませんが、土肥氏の墓の横に案内板が設置されています。また近隣には土肥氏の菩提寺である明王院が建立されています。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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