貝淵陣屋は11代将軍・徳川家斉の小姓をつとめ、のちに若年寄に出世した林肥後守忠英によって築かれた陣屋です。しかし1841年(天保12年)、家斉が没すると老中・水野忠邦によって若年寄を罷免され、減封の上、蟄居を命じられました。1850年(嘉永3年)11月、忠英の跡を継いだ忠旭が陣屋を移し、請西藩を立藩したことにより廃藩となりました。その後、1868年(明治元年)7月13日に徳川宗家を継いだ徳川家達が駿河へ移ると、替わって上総に転封となった松平(滝脇)信敏が旧陣屋を金ヶ崎藩改め桜井藩の藩庁として利用しました。現在城址に遺構はありませんが、案内板が設置されています。
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