聚楽第の石垣が見つかった、上京区智恵光院通上長者町南東角に設置されている案内板の内容を紹介します。現在は、京都府警察本部の宿舎となっています。
発掘された聚楽第の石垣
この場所は天正15年(1587)に豊臣秀吉が造った聚楽第の本丸南堀北側にあたります。聚楽第は桃山文化を代表する豪華な城館で、その美しい姿は「聚楽第図屏風」などに描かれています。しかし、完成からわずか数年後に秀吉自身の手によって破壊され、地上から完全に姿を消してしまいました。
平成24年(2012)、この敷地の発掘調査で聚楽第の石垣が東西32mの長さにわたって見つかりました。石垣の石材は非常に大きく、高度な技術で積まれていました。秀吉の栄華を物語る貴重な遺構です。調査の後、石垣は地下にそのまま保存されました。
この案内板の横にある石材の真下に、写真の石垣が保存されています。平成26年5月 京都府警察本部
(協力:京都府教育委員会)