真田信繁は何故、晩年に「幸村」と名を変え大坂の陣に出陣していったのか?
日本史に残るこのミステリーに、新しい解釈を示してくれる一冊です。
歴史小説であり、ミステリー小説とも思える物語の舞台は大坂の陣。
徳川方・豊臣方に属する武将たちの様々な思惑が絡み合う中で、「真田幸村」と関わった武将たちと兄である真田信之の視点で幸村の輪郭が語られていきます。
主人公の主観でなく、周囲の人物たちの視点で主人公を表していくストーリーテリングが今村翔吾のスタイルなのかなと思えますが、そこに歴史を俯瞰する読者の視点が重なり、より没入できる気がしました。
作中に出てくる武将たちが必ず放つ
「幸村を討て!」という台詞に、全て違う想いが乗っています。
戦国時代、最期の大戦に込められた願い・夢・野望。そして、その中で「真田の戦」とは何だったのか。
誰が真田幸村を「日本一の兵」にしたのか。
最終章で全ての伏線が見事に回収され、「本当はこうだったんじゃないか?」という感動と、読後の爽快感がたまらない、真田家まるごと好きになる一冊でした。
戦国時代最後の戦、大阪夏の陣での真田幸村に焦点をあてた歴史小説です。
物語の主要人物、(徳川家康、真田信之、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永)の夏の陣に加わるまでのエピソードを各論で紹介しており、それぞれが描いた夢と想いを叶えるため、タイトルにある”幸村を討て”が色んな形で表されています。
直木賞に選ばれた”塞王の楯”もよかったですが、個人的には本作品のほうが面白かったです。
| タイトル | 幸村を討て (単行本) |
|---|---|
| 著者 | 今村 翔吾 |
| 出版社 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2022-03-22 |
| ISBN |
|
| 価格 | 2200円 |
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