今朝公開したコースケさんのレポート記事にもあったように、今週の火曜日に上田城を攻城してきました。
城メモのための写真撮影がぼくの担当だったので、ぼくはそのまま泊まって翌日も周辺スポットなどをまわる予定だったのですが、なんというか軽く吹雪いてきたので昼過ぎには東京に戻ることになりました。いやー寒かったです。
これは一瞬だけ晴れたときに撮影した尼ヶ淵からの写真です。
まあこの写真が撮れただけでも今回訪問した甲斐はあったかなあと。
昨日今日と写真を整理しながら城メモを追加したので、ぜひチェックしてくださいね。
雪でよくわかんない写真もありますが、また春になったらあらためて攻めにいこうかと思います。
ではいつものように写真で振り返る攻城レポートです。
ぼくのように新幹線でいく場合はまず上田駅前にある真田幸村の像をチェックです。
道を挟んだところにあるちいさな広場に建てられているので、駅の出口からはちょっと見えないのですが(なんでこんな場所にしたんだろう)、水車を目印に歩けば大丈夫です。
しかしいまいち躍動感がないですね。
馬もカッポカッポと歩いてる感じ。
この場所は正月の「ブラタモリ」の特番でタモさんと鶴瓶さんが待ち合わせてたところですね。
手前にこんなのがあって、余計に像が見つけづらいんですけど、夜は素敵にライトアップされます(像はライトアップされてません)。
駅から上田城までは歩いて大体10分ちょっとです。
タモさんが「いいねえ」とおっしゃってたゆるやかな坂をのぼっていくと、写真展の案内がありました。
せっかくなので立ち寄ってみます。
枚数は少ないものの、とても美しい上田城の写真が展示されていました。
(攻城団のフォトギャラリーに投稿してほしいと思っちゃいました)
元いた場所に戻って、また坂を歩きます。
ここが「ブラタモリ」でタモさんたちが歩いたルートです。
でもぼくはもうちょっとまっすぐ進みます。
こんな感じで道のあちこちに真田についてのパネルが立てられています。
上田高校の正門が江戸期からの現存遺構なので、それを見に寄ります。
城址が学校というのはよくあるのでもう驚かなくなりましたが、毎日通ってると日常になっちゃうんでしょうね。
前の堀も江戸時代のものです。
(道路の拡張工事で堀幅はせまくなったようですが)
上田高校から上田城までは5分もかからないです。
「真田太平記」のパネルが市内のあちこちに立てられているみたいですね。雪が積もっちゃって下のほうが読めないのが残念。
というわけでようやくお城です。
今回歩いたのは最短ルートではないんですけど、幸村像と藩主屋形門は見逃せないスポットなので、たぶんベストルートだと思います。
それでぼくは(攻城団の記録を確認すると)2009年の7月に上田城に来てます。
映画「サマーウォーズ」の公開直前だったみたいで、あちこちにポスターが貼ってありました。ちょうどお祭りの日だったのか、市役所前の通りに屋台が出てたなあ。
あんまりおぼえてないんですけど、ここでおみやげを買ったのはおぼえてました。
では城内に。
これが上田城いちばんの人気スポットです。
中央にあるのが復元された櫓門、左右にあるのはいったん遊郭に移築されていた櫓を再移築したもので左が南櫓、右が北櫓です。
なかなかすべてがきれいに写真におさまらないんですけど、ギリギリまで下がって撮ればなんとか入ると思います。手前の木がちょっとジャマなんですけど、これは桜だから春には美しい写真が撮れるはずです。
それにしても正午くらいに着いたんですけどガラガラでした。
前日から雪がすごかったので現地の方もびっくりするくらい人がいなかったです。すごく混んでることを覚悟してたので、空いててラッキーでしたけどね。
これが「真田石」です。
ほかのお城で見てきた石と比べるとそんなに大きくないので、どうしてこの石が運べなかったという伝説が生まれたのか、そっちに興味があります。
上田城の伝説といえばもうひとつ。「真田井戸」ですね。
近づけないのは残念ですけど、抜け穴になっていたという伝説があります。こっちは城メモを書くのに調べたので、詳しくは「
真田井戸」のメモを読んでください。
あとこの日は雪のせいで西櫓に入ることができませんでした。
西櫓には樋(とい)がないので雪が落ちると危ないからってことで雪の日と、その翌日はだいたいダメみたいですね。
城址に神社があることも珍しくないのですが、今回も眞田神社にお参りして、絵馬を奉納してきました。
それでは尼ヶ淵に降ります。
いまはもうすっかり陸地ですけど、川によってえぐられた河岸段丘特有の地形が残ってます。段丘崖(だんきゅうがい)というそうですね。
しかしまあここからの眺めはいいですね。
「天然の要害」というのは使い古された表現ですけど、まさにこういう場所にこそふさわしい。
観光会館で遅めのランチを食べました。
「もりそば」でいいやと思ってたんですけど「六文銭かき揚天そば」というのが目に止まってしまったのでネタになるかなとこちらを注文。
こんなのでした。
おいしかったですけど、かき揚げがちょっと大きすぎでしたね。
(あとやっぱり高いよ)
上田城を歩きながら感じたんですけど、山がほんとうに近いんですね。
あの山の向こうがすぐ上杉領だったそうですけど、ほんとに敵だらけの中に城を築いたんだなあと実感できました。
こういうのは現地を歩かないとわからないので(現地を歩いてから地図を見るとめちゃくちゃよくわかります)お城を攻めるときはできるだけゆっくり、周囲の風景もちゃんと見るようにしたいものですね。
そうそう、もうひとつ目的地がありました。
大河ドラマ館は『軍師官兵衛』のときも姫路までいきましたけど、今回もぶじにチェックすることができました。
展示内容はまあそれほどすごいわけじゃないんですけど、ロケ地とかセットをつくるときの裏話みたいなのがわかるので楽しめました。
信繁の甲冑はせっかく間近で見れるんだから自然光で見たかったけど。
大河ドラマ館もガラガラでスタッフのほうが多いくらいでしたけど、初日は2000人以上が来たそうです。
まあ天気の影響なので、そのうちすごく混雑するんでしょうね。
ということでいまのうちが狙い目かもしれません。
上田市立博物館の企画展もしっかりチェックしてきました。
翌日は尼ヶ淵で冒頭の写真を撮影して、そのあとは西櫓に再チャレンジしたけどやっぱりダメで(昨日よりひどい天候だから当然)、そのまま池波正太郎真田太平記館を見学しました。
このへんからどんどん雪がひどくなってきて、予定を繰り上げて早めに帰ろうと決めました。無理は禁物ですからね。
池波正太郎真田太平記館はよかったです。
ムービーがかなり充実してるので、もし時間に余裕があったら2〜3時間は楽しめるかも。
帰りに駅近くの「
みすゞ飴本舗」でお菓子を買って帰りました。
事前に教えてもらってたんですけど、建物がとても素敵でした。
店内の撮影も許可いただいたのでちょっとだけ。
最後にもう一度幸村像を見ていこうと近づいたら、雪をかぶってすごいことになってました。このまま降りつづけたら雪像になっちゃいそうですね。
ほんとは幸村の隠し湯といわれる別所温泉とか、第二次上田合戦の際に真田昌幸が徳川方についた信之と会見した信濃国分寺とかもまわりたかったんですけど、そのへんはまた次回ということで。
次回は真田の郷にもいきたいなあ。
p.s.
みすゞ飴本舗のお菓子はこんな感じの懐かしいやつです。
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