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作家、宮城谷昌光さんが東三河、西三河、遠江、駿河、伊豆、相模を戦国時代を視点に紀行し、記載された訪問記。野田菅沼氏、徳川家、いろいろな松平氏、今川氏、後北条氏、徳川家臣団と、いろいろな遺構と合わせて歴史を遡って解説や考えが綴られています。ガイド本にない情報がキャッチ出来ますし、遺構にたどり着いた時、想いが募ります。新潮文庫本ですが、あまり一般の本屋さんでは見つかりません。アマゾンさんや楽天さんで探した方が早道です。
攻城団テレビ「戦国時代のはじまりと終わりはいつか?」の中で団長が紹介されていたので読んでみることにしました。本書では1467年室町幕府に「応仁の乱」という形で押し寄せた前後を戦国時代の始まりとして、江戸幕府を開いた徳川家康が世を去る1616年までの約150年間に付いて、守護大名、守護代、国人などが戦国大名となっていく課程、織田信長の名が世に出てからは、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)のエピソードが解りやすく書かれています。また北条氏がらみで関東近辺の地侍についての記載があり、東京在住の私としては地域の歴史を知る上での参考になりました。と言うことで、戦国時代を知りたい方の入門編としてお勧めの一冊だと思います。
「日本史の知識をアップデートするための勉強会」の予習をするために手に取りました。江戸時代の日本は銀の輸出国だったということに驚き、鉱山について知りたいと思ったときにこの本を見つけました。江戸時代の鉱山についてのイメージ(強制労働、罪人の懲役、危険労働、人の使い捨て…)が崩れ去りました。コアなテーマですが、なかなか面白かったです。サーッと読んだだけなので、もう一度じっくり読んでみようと思います。「日本史リブレット」というシリーズの一冊ですが、他にも凝縮された面白いテーマで出されているので、読んでみたいと思いました。
2022年のNHK大河ドラマが「鎌倉殿の13人」との報道を受けて、もう一度鎌倉時代を勉強してみたくなり手に取りました。この著書は執権北条氏の視点から書かれたもので、北条時政、義時、政子が中心となっており、北条泰時が執権政治を軌道に乗せたところまで書かれています。北条時政は源頼朝の舅、その子の実朝の乳母夫として、また時にはライバルを蹴落として御家人の中で力を付けてきた様子が描かれています。そのやり方に反論したのが子の義時であり、最終的には時政を隠居に追い込んでいきます。源実朝暗殺後は今まで表舞台にはあまり出てこなかった義時が出ざる得ない状況になった時に承久の乱が発生しピンチになりますが、北条政子の御家人衆の前での大演説で救われた事は知っていましたが、後鳥羽の院宣、官宣旨は義時の追討であったが、政子が幕府への攻撃に置き換え、御家人に幕府解体の危機と感じさせるとは、感心しました。来年の大河ドラマを見る前の基礎知識と得るために最適な一冊かと思います。
おもに中世・戦国時代の土づくりの城について解説されています。
①地形と地質、②街道と国境、③支城網と付城・陣城、④変遷・改造のキーワードに沿って多くの城が紹介されます。各城についての詳細な解説は少ないですが、城どうしの関係性など新しい視点で読むことができました。
マイナーだけど気になる城も登場するので、攻城団で調べつつ行きたいお城に登録するのも楽しいです。
近所の図書館で本を物色している時に今までに何冊か読ませて頂いた事がある山本博文先生が書かれたこの本が目に止まりました。タイトルは「武士はなぜ腹を切るのか」となっており、かなり重い内容かと思いきや、サブタイトルが「日本人は江戸から日本人になった」となっており、大部分は江戸時代の武士の生き方を通して現代の日本人の良いところを見直していこうという内容でした。当然タイトルの「武士はなぜ腹を・・・」についても書かれていますが、要約すると「家」を存続させるため、何か失敗をすれば責任を取って切腹し、周りも亡くなった方をそれ以上責めないという風潮があった為との事です。一方、失敗した場合は責任を取ってすぐ切腹してしまうため、失敗の経験が生かされることは決してなかったとの事で、現代社会にも何か繋がるものがあるように感じられました。と、言うことで決して難しい内容ではなく、日本人の良いところ、悪いところを見直すことが出来る、なかなか面白い一冊です。
イラストや写真で解説されていて、漢字もカナがふってあるので小学生でも楽しく読めるようになっています。
豆知識も載っていたりするので、初心者からマニアまで、知識を広げられる1冊になっています。
2022年大河ドラマの副読本というか予習本になりえる一冊。
鎌倉時代初期の主要人物について、北条義時との関係性を軸にひとりずつ紹介されています。初心者向けに書かれているので予備知識なしでも大丈夫です。むしろこの本を最初に読んでからほかの先生が書かれたより詳しめの本を読んでいくスタイルがいいかと。
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