「日本史の知識をアップデートするための勉強会」の見逃し配信を見ていて黒まめさんが紹介していたので復習のつもりで読んでみました。この本を読むまでは鉱山労働は浮浪者、囚人等一般社会から隔離された人が行っているという悪いイメージを持っていましたが、この本を読んで江戸時代の一つの社会として成立していて近代に繋がっている事を知りました。大部分の藩は年貢米を大坂に集められて現金化していたようですが、金山、銀山等が領内にある藩(この著書では秋田藩)はここが年貢米を換金する藩財政に取って重要な場所であったようです。また、農民による一揆はよく耳にしますが、鉱山労働者も労働環境改善の為に一揆を起こしていたことが書かれていました。と、言うことで江戸時代の鉱山社会を理解したい方にお勧めの一冊です。
「日本史の知識をアップデートするための勉強会」の予習をするために手に取りました。江戸時代の日本は銀の輸出国だったということに驚き、鉱山について知りたいと思ったときにこの本を見つけました。江戸時代の鉱山についてのイメージ(強制労働、罪人の懲役、危険労働、人の使い捨て…)が崩れ去りました。コアなテーマですが、なかなか面白かったです。サーッと読んだだけなので、もう一度じっくり読んでみようと思います。「日本史リブレット」というシリーズの一冊ですが、他にも凝縮された面白いテーマで出されているので、読んでみたいと思いました。
タイトル | 近世鉱山をささえた人びと (日本史リブレット) |
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著者 | 荻 慎一郎 |
出版社 | 山川出版社 |
発売日 | 2012-02-01 |
ISBN |
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価格 | 880円 |
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