鎌倉殿と執権北条氏: 義時はいかに朝廷を乗り越えたか (NHK出版新書 661) 新書


しのはさん

帯にも記載がある通り大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を務めている著者の書籍である。この書籍は北条氏の視点で記述したもの。他にも後鳥羽上皇、朝廷の視点で描いたもの、源氏将軍の視点で描いたものがあり、3つ全て読むのも面白いと思います。
吾妻鏡を検証、批判することが多いのが他の鎌倉殿書籍との違いで特徴的なところ。著者の自説は多めに記述されており、どこまで信用できるかは置いておいて、面白い部分である。


まーちゃんさん

2022年のNHK大河ドラマが「鎌倉殿の13人」との報道を受けて、もう一度鎌倉時代を勉強してみたくなり手に取りました。この著書は執権北条氏の視点から書かれたもので、北条時政、義時、政子が中心となっており、北条泰時が執権政治を軌道に乗せたところまで書かれています。北条時政は源頼朝の舅、その子の実朝の乳母夫として、また時にはライバルを蹴落として御家人の中で力を付けてきた様子が描かれています。そのやり方に反論したのが子の義時であり、最終的には時政を隠居に追い込んでいきます。源実朝暗殺後は今まで表舞台にはあまり出てこなかった義時が出ざる得ない状況になった時に承久の乱が発生しピンチになりますが、北条政子の御家人衆の前での大演説で救われた事は知っていましたが、後鳥羽の院宣、官宣旨は義時の追討であったが、政子が幕府への攻撃に置き換え、御家人に幕府解体の危機と感じさせるとは、感心しました。来年の大河ドラマを見る前の基礎知識と得るために最適な一冊かと思います。

Amazonの詳細ページを表示する

書籍の情報

タイトル 鎌倉殿と執権北条氏: 義時はいかに朝廷を乗り越えたか (NHK出版新書 661)
著者 坂井 孝一
出版社 NHK出版
発売日 2021-09-10
ISBN
  • ISBN-10 4140886617
  • ISBN-13 9784140886618
価格 1023円

この書籍をいろんなキーワードで分類してみましょう。

  • まだ登録されていません
Amazonの詳細ページを表示する
攻城団は以下のアフィリエイトプログラムを利用しており、このページから書籍を購入していただいた際に入る手数料は運営費の一部とさせていただいております
AmazonバリューコマースもしもアフィリエイトA8.net

紹介されているお城

まだ登録されていません。

ほかの本にレビューを投稿するには
以下の検索フォームで書籍を検索してください。検索結果にある「レビューを書く」という緑のボタンを押せば入力欄が表示されます。

Amazon検索ツール

ほかの書籍を検索することができます。

最近レビューされた書籍

Amazonウィッシュリスト

攻城団で必要としている資料(書籍・雑誌)やカメラ等の機材をAmazonのウィッシュリストで公開しています。いずれも直近では必要としないもののいずれは攻城団の運営に必要なものばかりですので、プレゼントしていただければ大変ありがたいです。
また現状、匿名でのご支援が可能なのはこの方法のみとなっています(匿名で送るにはクレジットカードで決済せず、ギフト券で支払う必要があるようです)。

Amazonウィッシュリストで支援する

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

冗談新選組

マンガ本編も最高だけど、作者のみなもと太郎先生と『真田丸』の脚本を担当された三谷幸喜さんの対談がすごくいいです。このふたりの歴史の楽しみ方はすごく共感できます。

こうの)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る