榎本秋さんは26件のレビューを投稿しています。
検索ページ異国人の視点からみた江戸時代史。
■はじめて知った人がたくさんいました。 以下、目次より抜粋です
ロドリゴ・デ・ビベロ――最強国スペインの曲者政治家
フランソワ・カロン――「売れる」日本見聞録を著した野心家
申維翰――人間味溢れる稀代の儒学者
汪鵬――唐人屋敷での暮らしを楽しんだ風流人
モーリツ・ベニョフスキー――歴史に影響を与えた誇大妄想狂
イザーク・ティチング――三度も商館長を務めた日本通
ヘンドリック・ドゥーフ――歴史的事件を鋭敏に切り抜けた愛国者
ファン・オーフルメール・フィッセル――蘭和辞書を「盗用」した商館員
ラナルド・マクドナルド――「楽園」を探した、先住民の血を引く青年
マシュー・カルブレイス・ペリー――鎖国の扉を破壊した自文化至上主義者
ワシーリイ・マホフ――安政東海地震に翻弄された知者
以上、初めて知った皆様でした。
20名の異国人の視点から江戸を見つめるという視点が面白いと思いました。分厚いですけど読む価値ありです
『御遺誡』という文章自体を初めて知りました。 『御遺誡』の紹介から現存している『御遺誡』の現代語訳を通じて当時の権力者に必要な心得を時代背景とともに紹介。新しい視点で楽しめました。
反射炉などで有名な江川氏。その江川氏がどのように北条氏の家臣となり、お酒も作り、京都とも文化的なつながりをもったかをメインに室町>戦国時代の江川氏を紹介する一冊。
・江川氏の技能、そしてそこへの北条家の期待
・北条家臣団の中での江川氏の特異性
なども勉強になりました。
大久保長安や大岡忠相を例に出しながら、どのように江戸幕府の官僚制ができあがっていったのか。そして、その中ではどのように出世できていけたのかをコンパクトにわかりやすくまとめた一冊。
・出世コース
・月番
・主要な役職
・合議制
はあらためて勉強になりました。
創元社の写真と資料が豊富なお城紹介シリーズの一冊。水の都【松江城】。
水の都となった由来もきちんと触れられています。
さらに城下町のパートにも、水に関する逸話がやはり多いです。
私は堀川巡りが好きです。
普段余り、川とかないところで生活しているから新鮮なのかも。
監修の先生も書かれていますが、ぜひ城下町歩いてみてください。
紹介が前後しましたが松本城と同じシリーズの本。全体の作りも同じで非常にオーソドックスでよくまとまっています。城下町の紹介で防御の概念が出てきてそういう視点は面白いなとおもったのと。攻城団TVの相撲のときに紹介した吉田司家にゆかりの場所や夏目漱石のゆかりの場所などもでてきて面白かった。
さすが、江戸期を代表する大藩で城下町の情報量のボリュームすごいと改めて思いました。
松本市教育委員会文化財課城郭整備担当が監修を担当している非常にオーソドックスな松本城紹介本。
・松本城の街道的、地理的位置
・城自体の紹介
・城下町の紹介
・歴史 関係する藩主家
・各種文化
が豊富な写真と地図で紹介されている。
松本城に行く前に読むとよいかと。
城下町のゆかりの人物や町ごとの意味付けも面白かったです
内藤氏の現代の当主の方が内藤氏に着目してひたすら経歴をしらべた労作。
・色々な身分の内藤氏の紹介
・関連する資料
・各人物の経歴
など内藤氏を通じて武士のあり方の一面がわかり、データマニアな私は楽しかったです。
廻国伝説もある「北条時頼」を【執権政治の確立者】として紹介する一冊。
急遽兄より「執権」を次、まだまだ不安定な鎌倉政界で権力闘争を制し、いかにして執権政治を確立させていったかがよくわかる。
カツオが食用になったのがこの時期なのかというのも興味深い。
平安時代の源平武士の興亡を描いた一冊。あのひとどうなったっけ?と思う有名武士もきちんと紹介されている。
著者なりの勝者の解釈も面白い。
語り口がちょっと独特だなとおもったら小説家志望だったとのことで更に納得。
読み物として引き込まれるし面白い。
江戸>東京の歴史、都市計画、発展を【水路】の概念から読み解く一冊。
江戸に至るまでの前史も触れられていますし、知らないことばかりでとても面白かったです。
88年の本ですが、地図や図解もあり文章も読みやすいです。
道鏡について「噂」の紹介「史書」による検証。また、その権力基盤などをもとに実像に迫る一冊。
天武系王朝の権力構造や度重なる事件、権力闘争なども丁寧に紹介されて道鏡が活躍した時代背景などもよくわかる。
道鏡に興味があるひとはぜひ!
日本全国にある神社。
そのうちの
「印鑰社」
「ソウドウ社」
「女体社」
「ウナネ社」
について調査結果をまとめた一冊。
そもそも、社の種類とかの知識もなかったのでずっと「ふむふむ」と読んでました。お住いの地域の社の勉強や観光時の広がりにつながるかもです。
長屋王の資料などをもとに古代荘園についてわかりやすく説明する論集。荘園の種類、相続。氏の財産から菩提寺への移行などなどはじめてのお話も多く楽しめました。
大形本。お城巡りをしていて街道について興味を持った方向けの入門本。
全国の街道についてオールアバウト的に地理関係、歴史などを知ることができる。
東海道、中山道は各宿についても説明、キービジュアルがある。
海城をテーマに江戸時代から今までの高松の発展を紹介。
多彩な地図、マップ、写真、関連知識のコラムでとても楽しく高松について学べる。
高松発展史展が一冊にまとまった感じ。文章も読みやすく、都市デザインや地形の勉強にもなっておすすめです!
非農業民と天皇を元に日本中世を読み解く著者没後20年記念出版の上巻
神人・供御人・作手などのキーワードで読み解いていく。
個人的には、漁場のでき方や入会地の話が面白かった。
どうしても農民>荘園>領主というように私は歴史を把握しがちで、気になってはいったが積極的には調べていなかったので普段と違う視点で興味深く拝見した。
網野善彦の本が面白いとおもったら隆慶一郎の歴史小説もぜひお読みください。
網野善彦と他分野の専門家や小説家などとの対談集
私はそもそも対談本って読みやすくて、わかりやすくて好きな人なので楽しく拝見しました。
東と西の違い、国の成り立ち、集落のなりたち、人間って関係性大事だよねなどは特に興味深かったです。
各対談のテーマは違えど最後まで読むと「日本」という国についてあらためて考えてみるきっかけになった気がします。
川中島の戦いはなぜ起きたのか。何回あったのか。を丁寧に解説している。上杉、武田それぞれの川中島が指しているものが違うとか、それぞれの川中島地域の結びつきの話とか、勉強になった。単に川中島の地域を巡る話に終わらず日本史の、地政学の中で説明されていくのもわかりやすかった。ここにも近衛家から出たなとか。
2018年の本。大名と国衆の関係。並びにそもそも国衆とはなにかを先行研究も紹介しながら実際の【文書】をもとに支配の関係性を各地の地域性も踏まえて論じている論集。知らない実例もあって知的好奇心が刺激された。
各地に来る「来訪神」を豊富なイラストと全国マップとともに紹介している。ナマハゲだけでもたくさん種類があるなぁとか。「来訪神」というカテゴリを認識してなかったので面白い発見でした。お城巡りの際に近くにある「来訪神」を探すのも面白いかもです。「来訪神」カレンダーもついてます
城について年表形式でオールアバウトにわかる一冊。資料、イラスト、写真、図版を豊富に使用し、巻末には城に関する用語集もある。寺内町や模擬天守などにもふれてる。 これからお城についての知識を得たい人におすすめ
江戸時代の金融について。膨大な資料を元に読み解かれた一冊。店舗の状況。人事。信用調査について。そして実際のエピソード。分析と内容盛りだくさん。少し難しくもありますが、まずは、はじめのほうをふむふむと読んでエピソードまで読み。再度読み返すといいかなと。知的好奇心を刺激されるとともに江戸の風情もわかるおすすめです
江戸大名家の本家と分家についてわかり易く解説している。複雑な出自の鍋島家の例などもわかりやすい。また、綱吉期の奥詰設置なども改めて勉強になった。大名家がどのように一族配置、親戚づきあいをしていったかもわかった。
【君主】に注目して世界史を読み解く一冊。どのように君主が生まれ、君主に役割はなにで、それがどのように変容していたかったがとてもわかりやすい。ルイ十四世の果たした役割。【革命】の意味などもわかりやすく説明されてている。最後は現代の君主の説明もあり、一冊で普段とは違う視点で世界史を振りかえれてとても楽しかった。
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10月の定期ライブで榎本先生が推薦され、かつ来年の大河ドラマが平安時代が舞台と言うことで、予習のつもりで手に取りました。はっきり言って平安時代に関する知識はあまり有りませんでしたが、この著書には桓武天皇が都を平安京に移してから、摂関政治、院政、そして武士の時代までの約400年の貴族の権力闘争や平安京に住む人びとの営みを知る事が出来ました。特に関心を持ったのは平安京のトイレ事情で、汚い話もあり詳細は割愛しますが、テレビや映画ではなかなかお目にかかれない事なので興味深く読ませて頂きました。来年の大河まで時間はそう有りませんが、その前に是非読んでおく一冊だと思います。
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