大館は檜山城の北西に位置する支城で、「檜山安東氏城館」のひとつとして国の史跡に指定されています。現在館跡には土塁や空堀などの遺構が残っており、広大な台地を南北に分断された曲輪を見ることができます。1971年(昭和46年)から6度にわたる発掘調査がおこなわれ、中世の館跡と古代の集落跡が重複している遺跡であることが明らかになっています。なお878年(元慶2年)の「元慶の乱」の際に政府が築いた「野代営(のしろのたむろ)」の遺跡ではないかとされてきましたが現時点では断定できる遺構は見つかっていません。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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