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びあまぐさん
東京城址女子高生 4 (ハルタコミックス)

4巻で登場する城址は石神井城、品川台場、天神山城、郡上八幡城、大垣城、滝山城、檜原城、杉田屋敷。残念ながら最終巻となりますが、感情豊かな女子高生たちの目線で描かれる城址巡りは本当に楽しかったです。


びあまぐさん
東京城址女子高生 3 (ハルタコミックス)

3巻で登場する城址は奥沢城、練馬城、八王子城、小田原城、番神山城、御殿山城、太田道灌別館、筑土城、高安寺城。コンクリートのお城は本物なの?気になるテーマですよね。


びあまぐさん
東京城址女子高生 2 (ハルタコミックス)

2巻で登場する城址は渋谷城、高幡城、平山城、本郷城、松本城。漫画で描かれる城址が本当にそのままなのも嬉しいです。


びあまぐさん
東京城址女子高生 1 (ハルタコミックス)

タイトル通り女子高生が東京都内(一部都外)の城址を巡るお話です。攻城団に出会って東京近郊の城址巡りをしている身としてはもう共感しかありません。1巻で登場する城址は世田谷城、石浜城、深大寺城、江戸城、稲付城、成宗城。このマニアックなお城がどのような切り口でストーリー化されているのか気になりますね。


つば九郎さん
一城一話55の物語 戦国の名将、敗将、女たちに学ぶ

 信頼のおける方々からの面白いですよというコメントをここで見て、自分も図書館で借りて、読んでみました。基本、各県1城づつ(長野、滋賀が4城、静岡、三重が2城)55城にまつわる戦国時代を中心にした人物たちのエピソード集になっています。豊臣秀吉と黒田高孝が2話で登場しているのは、連載時期が大河ドラマ、軍師官兵衛と重なっているのも大きい気もします。そこはやはりNHKなのかなと。
 さすが、「その時歴史が動いた」を担当されたアナウンサーなので、語りかけるような文章は読みやすく、心地よいです。先ほど書いたようにではなく、先ほど言ったようにという具合に書かれています。また、松平さんの歴史観や見解も、端々に感じられて、面白いです。明智光秀がなぜ本能寺の変を、春日の局がなぜ出世できたのか等の考察が出てきます。 
 そして、敗将に会いに行くというコラムがあるように、全体として敗者に優しいエピソード集になっている気がしました。松平さんの石田三成愛も溢れてましたね。でも、考えてみれば、ご当人は松平家の末裔なんですけどね。


山鳩さん
中世荘園の様相 (岩波文庫 青N402-1)

福井県小浜市太良庄という農村の土地を巡る訴訟の記録がこんなに克明に残っているのはなぜ?第2章のページをめくる手を止めて、著者の研究対象の一つ「東寺百合(ひゃくごう)文書」をググッてみて驚いた。京都の東寺には8世紀からの膨大な古文書が保管されており、江戸時代には加賀藩主が文書保存のための桐箱を百個寄進したことも今回初めて知って震えてしまった。WEBでは各函をタップすると文書そのものを見ることができるのだが一般人が全容を把握するのは到底ムリ。高名な歴史学者が読み解いた著作も全集の形だったら尻込みしていたかもしれない。そこで本書、2023年12月発行の岩波文庫版である。私のような歴史に疎い者でも、巻末の清水克行氏の解説や「本書のおもな登場人物」を頼りに読み進むことができた。この文庫本は出版翌月には最寄りの図書館の蔵書となり、攻城団テレビで榎本先生オススメの本に選ばれている。北条泰時の名もチラッと出てくる歴史ツアーに日々の雑事を忘れて没頭してしまった。


宇岸陀法師(仮)さん
ぶらり徳川家康ゆかりの城跡+忍びめぐり

島田市博物館でこの本を買うと御城印がもらえるという情報に釣られて買ってきました(博物館の人に聞いたら出版社側から販促として御城印セット販売の提案があったそうです)。私は家康ゆかりの地の住民なので今さら中身には期待していませんでしたが、良い意味で裏切られました。城跡の紹介も非常に丁寧に深く取材されていてそれだけでも価値がありますが、著者は忍者研究家らしく、後半に進むと忍び(忍者)の話だらけになって何だかすごいです。忍びを駆使して天下を取るという切り口はなかなか他書にない視点で新鮮でした。城の石垣や堀も、忍者の侵入を防ぐ情報戦のためという面が大きかったんですね。


まーちゃんさん
刀狩り: 武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 965)

築地本願寺セミナー「資料から読み解く中世社会~刀狩り令で刀は没収されたのか~」に参加し、その中で講師の方が紹介されていたので、刀狩りについてもっと知ろうと思い手に取りました。この著書には日本でおこなわれた三つの刀狩り(豊臣秀吉の刀狩り、明治維新の廃刀令、占領軍による民衆の武装解除)について書かれています。豊臣秀吉の刀狩りで農民の武装解除がされ、明治維新の廃刀令で武士の武装解除がされ、世界一治安の良い日本があると思っていましたが、前者は武士と農民を区別する事、後者は一般市民と軍・警・官を区別する事が目的で完全な武装解除ではなく、実は占領軍によって民衆の武装解除が徹底的に行われたことを知りました。この著書を読んで豊臣秀吉の刀狩りに対する考えが少し変わったような気がします。


こうのさん
日本百城下町: ゆったり街さんぽ

お城を訪問する際はできるだけ現地に宿泊して郷土料理を食べて、城下町もまるごと楽しみたいのでありがたい一冊です。
まだ行ったことのない城下町もたくさん掲載されていて、今後は攻城計画を練る際にこの本で予習しようと思います!


つば九郎さん
新幹線から見える日本の名城

 面白いところに、目をつけたマニア心をくすぐる一冊ですね。
 自分は、今を去ること数十年前の高校の修学旅行の際に新幹線から姫路城を眺めて、担任から城の説明を聞いた思い出があるので、姫路城はけっこう良く見えるよなーなどと実感しながら、読みました。
 東京から博多まで、見えそうで見えない城も含めて25城が紹介されています。単純に新幹線から見える見えないという話だけではなく、きちんと城の歴史や見どころ、ゆかりの名物まで詳しく説明してあるのが、この本のポイントが高いところです。新幹線から眺めるのも良し、訪ねて攻城すれば、なお良しということでしょうね。
 考えてみれば、新幹線が走っているのは江戸から駿府、尾張を通って京、大坂、博多まで、要は東海道、山陽道をベースにしている訳ですから、当然名城揃いにはなりますよね。今は車で攻城することが多いですが、新幹線沿線に住んでいるので、ここに出ている未攻城の城は新幹線もありですね。 
 そして、当然思うのは、今や新幹線は東北や上越、九州と全国を走り、長崎、北陸まで、続編もぜひ出してほしいと思います。リニアも楽しみだけど、早すぎとトンネルばかりで城も見えないのかな。
 

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今日のレビュー

平安京の四〇〇年:王朝社会の光と陰

10月の定期ライブで榎本先生が推薦され、かつ来年の大河ドラマが平安時代が舞台と言うことで、予習のつもりで手に取りました。はっきり言って平安時代に関する知識はあまり有りませんでしたが、この著書には桓武天皇が都を平安京に移してから、摂関政治、院政、そして武士の時代までの約400年の貴族の権力闘争や平安京に住む人びとの営みを知る事が出来ました。特に関心を持ったのは平安京のトイレ事情で、汚い話もあり詳細は割愛しますが、テレビや映画ではなかなかお目にかかれない事なので興味深く読ませて頂きました。来年の大河まで時間はそう有りませんが、その前に是非読んでおく一冊だと思います。

まーちゃんさん)

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