4年連続の開催となり、毎年春の恒例イベントとして認知されてきた「姫路城フォトコンテスト」ですが、今回は176点(55人)の作品が集まりました。
応募者のみなさん、個人スポンサーとして開催をご支援してくださったみなさん、そして「あっぱれ!」を投票したり、口頭やSNSを通じてフォトコンテストの存在を広めてくださったみなさんには心からお礼を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
このたびフォトコンテスト開催に協力いただいた姫路市、後援いただいた姫路城管理事務所や公益社団法人姫路観光コンベンションビューローの方々、さらに協賛してくださったみなさんとスタッフで審査をおこない各賞が決定しましたので発表させていただきます。
受賞された団員のみなさん、おめでとうございます!
大賞はぽりへりさんの「朝焼けの中で」が受賞しました。
第1回、第2回と大賞を受賞されたぽりへりさんが再び大賞を受賞されました。思えば過去3回はすべて晴天の日中に撮影された写真が大賞に選ばれていましたが、はじめて青空バックではない写真が大賞に選ばれたことになります。
春をイメージさせることがテーマのため、どうしても「青い空にピンクの桜」が定番の構図となるのですが、朝焼けに染まる姫路城とそれを取り巻く桜の木々は十分「春の姫路城」を感じさせてくれますね。この作品は審査員のほぼ全員が大賞か次点に選んでおり、満場一致での選出となりました。
なお、ぽりへりさんには定番の構図の作品「桜色、重なりて」も投稿いただいています。こちらも見事ですので、ぜひご覧ください。
今回あらたに設けられた「世界遺産姫路城賞」にはMickey Fujiiさんの「天守閣と桜」が選ばれました。
この作品は過去の大賞受賞作と遜色がないほど美しく、また姫路城の白を中心に、空の青、桜のピンク、さらに木々の緑も鮮やかで、色彩豊かな作品となっています。
「平成の大修理」を終えた2015年(平成27年)3月の再オープンから4年が経過したので天守の白さは落ち着いてきましたが、手前に見えている「リの一渡櫓、二渡櫓」は2017年(平成29年)3月に修理を終えて2年が経過してもまだ真っ白です。こうした修理に伴う色の変化を踏まえると、その年にしか撮れない写真というのがありますが、これも姫路城を撮影する楽しみといえますね。
姫路城管理事務所の城谷所長からもコメントをいただきました。
この写真を観てまず感じたのは、素晴らしい青空の下一面の桜のピンクと姫路城の白の組み合わせが幻想的に思えたことです。
姫路城の構造美をよくとらえた写真である点もいいと思います。
期間中もっとも「あっぱれ!」の投票を集めた「あっぱれ!賞」は、ゆずあんこさんの「桜と白鷺」に決まりました。
ゆずあんこさんは昨年につづいての受賞です。毎回このフォトコンテストの写真を見ていますが、「雲があるほうがバランスがいい写真」というのがあります。この写真もそのひとつで、おそらく雲があることで作り物っぽくないリアルな写真という印象を与えるような気がします。
またゆずあんこさんの作品「春の終焉」は大賞候補になったほどの素晴らしい作品ですので、こちらも必見です。
今回「特別賞」には5作品が選ばれています。
選定基準は「惜しくも大賞に選ばれなかった作品を中心に、ユニークな構図の写真や攻城団らしい写真」としており、以下の作品が選ばれました。
ゆきさんの「しだれ桜からの姫路城」は審査員の評価も高かった作品です。選定後に気づいたのですが、この写真はスマホで撮影されている点もすごいと思います。フォトコンテストというと一眼レフじゃないと応募できないと思われる方も多いかもしれませんが、みなさんに勇気を与えてくれる受賞になったのではないでしょうか。
いけだ商会さんの「姫路城 千姫も見上げたかもしれない」は西の丸にある「カ(か)の櫓」を撮影した一枚です。タイトルもいいですね。天守以外の作品を応募する際は、このように情景を思い浮かべるようなタイトルをつけると審査員に構図の意図が伝わりやすいかもしれません。
岡田 姫蛹さんは夜景の写真をたくさん応募してくださっています。中でもこの「桜門橋の前の交差点から」はブルーライトアップの日に撮影されていますが、闇の中の静寂を感じさせる作品ですね。ブルーライトアップは毎年4月2日に開催されますので、来年はみなさんも狙ってみてはいかがでしょう。
vendomeさんの「天守を覆いし桜の舞」は百間廊下から撮影された一枚です。フォトコンテストを通じて、毎年いろんな撮影スポットを教わっていますが、ここもあまり知られていない場所だと思います。桜の開花状況によっては天守群が完全に隠れる場所でしょうから、いいタイミングで撮影されたんですね。
ぽせいどんさんもたくさんの作品を応募していただきましたが、この「早朝の姫路」は春の朝の清々しい気持ちになれる写真ですね。澄んだ空気を感じる一枚です。堀を撮影した作品はなかなか大賞には選びにくいのですが、鏡面反射の構図といい、とてもきれいな写真です。
4年前にこのフォトコンテストの開催を決めたときは、継続してやれるとは思っていませんでした。攻城団はふたりだけの会社なのでフォトコンテストの準備と運営の負担はかなり大きなものですし、なにより毎年応募作品が集まるのかという不安が大きかったのがその理由です。
しかし姫路城管理事務所をはじめ、フォトコンテストにかかわるみなさんがほんとうに喜んでくださっていて、社交辞令ではなく「ぜひ来年も」とおっしゃってくださっていること、「来年こそは応募したい」とぼくらに伝えてくれる団員の声、そして毎年のようにこのフォトコンテストをきっかけに攻城団のことを知り、応募してくれる方々の存在が継続の原動力となってきました。
昨年から企業協賛と個人協賛を受け付けるようにしたので金銭的な負担はいくらか軽減されています。協賛してくださった方々には審査もお願いしているのですが、選考にかかわることを(責任を感じて緊張しながらも)楽しんでくださっていて、精神的な負担についてはぼくらふたりで背負うことなくみなさんに助けられながら運営できています。
この場を借りて、あらためてサポートしてくださったすべての方にお礼を申し上げます。ありがとうございます。
今回はぽりへりさんが大賞に返り咲いた結果となりましたが、毎年のフォトコンテストは「攻城団らしさ」を考えるいいきっかけになっています。
ぼくらは連続受賞でも、すべての賞を総ナメにすることもぜんぶオッケーにしています。審査側、運営側の都合を極力排除して、ただ作品を見て評価することを目指しています。一般的には「授賞式に出席してくれそうか」や「この人は去年受賞してるから」とか余計なことが考慮されがちですが、攻城団ではそういうのが入り込まないようにしています。結果、授賞式に何人集まるか、結果発表の時点でわからないという恐怖を抱えることになるのですが、それはしょうがないかなと思っています。
しょせん素人が審査をしているので「実力主義」というのはおこがましいのですが、それでもオープンで、フェアで、クリーンなフォトコンテストであるために、ぼくらは常に自らを律して運営してきましたし、今後もそうありたいと考えています。
コースケさんからもコメントをもらったので紹介します。
なお今年は駅前の「姫路駅北にぎわい交流広場」の予約が埋まっていたため、写真展の開催ができませんでした。来年は桜の開花時期にあわせて4月上旬に「前年(つまり今年)の作品」を展示する予定です。これならフォトコンテスト開催中ですし、その年の応募も増えるかもしれませんしね。
また写真展ができなかったことの代わりに、応募作品を使ったポストカードを制作して姫路城や観光案内所で無料配布するつもりで準備しています。
とくに今年はいい作品が多かったので、いろんな種類のポストカードをつくりたいですね。特別賞は絞りに絞って5作品になりましたが、じつはその4倍以上の候補作がありました。今回はほんとうに激戦で、受賞できなかったみなさんも紙一重だったことをお伝えしておきます。
攻城団が主催するフォトコンテストは先に書いたとおり、オープンで、フェアで、クリーンなものを目指していますが、それにはかかわってくださるみなさんが不可欠です。
応募する側と運営する側という二者ではなく、参加者としてみんなでつくりあげるフォトコンテストがぼくらの理想です。作品の投稿(応募)は関わり方のひとつでしかありません。「あっぱれ!」を投票したり、個人協賛して審査にも加わったり、さまざまな参加方法がありますので、来年もみなさんに参加していただけることを期待しています。
そしてぜひこれをきっかけに姫路城を訪問してください。これだけ多くの写真が集まっているので、撮影スポットの参考になるはずです。
桜の時期以外の姫路城も、世界遺産にふさわしい、最高にフォトジェニックなお城ですよ。
毎年恒例の『授賞式』も5月26日(日)に開催します。受賞者のみなさんにお会いすることも楽しみですし、今年は新しい会場をお借りすることになっているのでそれもわくわくしています。
もちろんレポートを書きますので楽しみにしていてくださいね!
攻城団では4年連続の開催となる「姫路城と春」をテーマとしたフォトコンテストを開催します。
昨年は200点以上の作品が集まったこのコンテストですが、今回はあらたに「世界遺産姫路城」賞を設けました。そしてすべての応募作品を姫路駅の地下通路「姫路駅北にぎわい交流広場」に掲示する予定です。
また授賞式は姫路城管理事務所にご協力いただき、過去3回と場所を変更して日本城郭研究センターで開催します。
姫路城を舞台におこなわれるフォトコンテストとしては最大規模となっており、姫路城管理事務所にご協力いただきインターネットだけでなく姫路城にも写真が掲示される特別なコンテストとなっております。
期間中に姫路城を訪問して、春を感じさせるお城の写真を撮影してきてください。昨年受賞された方も、惜しくも落選された方も、今年が初チャレンジとなる方も、たくさんの方にご応募いただけることを願っています!
「日本さくら名所100選」にも選ばれている姫路城の桜はだいたい4月の上旬に満開になるそうです。ふるってご応募ください!
コンテスト名 | 世界遺産/国宝・姫路城フォトコンテスト「姫路城の春 2019」 |
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テーマ | 「姫路城」が写っており「春」を感じさせる写真であること |
募集期間 | 2019年3月23日(土)〜2019年4月30日(火) |
結果発表 | 2019年5月10日(金)予定 |
主催 | 攻城団合同会社 |
後援・協力 | 姫路市(姫路城管理事務所) |
後援 | 公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー、神戸新聞社 |
協賛 | ダンク セキ株式会社 |
個人協賛 |
(敬称略) 個人協賛の募集告知 |
各賞 | 「姫路城の春2019」大賞、「世界遺産姫路城」賞、「あっぱれ!(*)」賞 |
授賞式 | 2019年5月26日(日)に姫路城にて授賞式を開催予定 |
応募資格 | プロ・アマ・国籍を問わず(ただし攻城団への登録が必要です) |
応募方法 | 攻城団の写真投稿機能を利用して写真をアップロード |
応募に関する 注意事項 |
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姫路城フォトコンテストにご参加いただいたた皆さん、本当にありがとうございました。毎回、どれほどの応募があるのだろうという不安と同時に、「今年はどんな写真がみれるのかな」という楽しみもあります。
今回も「へぇ〜」「おぉ!」「すごい!」「わぁ、きれい」と感嘆ばかりを毎日つぶやいていました。広い城域の、どこから何時に撮影すれば、こうした写真が撮影できるのか、を考えるのも楽しいです。そして実際に姫路城を訪れて、同じ位置・構図で撮影してみたくなりますよね。
今回第4回目となった姫路城フォトコンテスト。「毎年恒例の〜」とそろそろ言ってもいいですよね。
開催にあたっては、写真の応募はもちろん、「あっぱれ!」をクリックしていただいたり、ご協力、ご協賛いただいた皆さん全員で、運営ができているフォトコンテストになっています。
こういったフォトコンテストは、きっと全国でも稀有なスタイルじゃないか、と誇りに思っていますし、皆さんにもそう感じていただけたらと願っています。そしてまた、次回も一緒にフォトコンテストを運営しましょう。