先週末(6月18日)に開催された、歴史探訪ウォーク「藤堂高虎と大坂城ゆかり"加茂町大野の残念石" 」(以下「残念石ウォーク」)当日の様子がわかる写真を「NPO法人ふるさと案内・かも」の村田さんから送っていただきました。
攻城団での告知を見て参加された方もいらっしゃったようですね。
「残念石」というのは大坂城築城の際に石垣に使用するために切り出されたものの、運搬途中に落ちたり何らかの事情で放置された石のことです。いつから誰が呼びはじめたのかわかりませんが、粋なネーミングですよね。
残念石
江戸時代、大坂城修築用に切り出された巨石が、赤田川河口付近に今も残され、昭和50年の発見時には、約70個もあったそうです。大半は2.2m~2.7mの直方体の花崗岩で、大きさ、日付などが刻印されています。この地方の藩主であった藤堂高虎の指図で行われたのですが、大坂城へ行けなかった石、ということで「残念石」と呼ぶようになったそうです。大野の残念石は、各地に寄贈され、あじさいホール(加茂町)、常念寺(加茂町)、在士高虎公園(滋賀県甲良町-高虎生誕地)、枚方公園(大阪府)に各1個、山城郷土資料館に2個、保管展示されています。 NPO法人ふるさと案内・かも
残念石は大阪周辺の各地で確認されていて、ぼくも淀川河川公園にあったのを見たことがあります。
この「残念石ウォーク」では、藤堂高虎の指図により木津川市加茂町で切り出されたものの大坂城に運ばれることのなかった実物の残念石を間近で見学しました。
石垣の刻印を確認したり、石切場を見たりできたそうですよ。
武将隊(藤堂高虎、徳川家康、井伊直政)も駆け付けたそうです。右からふたり目の人は誰だろう。
ありがたいことに、当日使われたパネルの内容もいただいたのでご紹介します。
7月13日に開催される次回のイベントでは、今回見学した加茂町大野山から切り出された石が、大阪城(徳川秀忠の命により再建された大坂城)のどの場所で使われているかをガイドの案内で見学できるそうですよ。
平日ですけど、参加費も200円ですので(大阪城天守閣に入る場合は別途入館料が600円必要)、ご興味のある方は申し込んでくださいね。
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