攻城団からのお知らせ

『中日新聞』に取材記事が掲載されました

七尾には二泊三日でいっていたのですが、基本的にはカメラマンとしての訪問でした。
まあ学生ガイドツアーについては「見届け人」みたいな立場でもありましたし、でも気持ちの上では保護者のような感情もありました。

ツアーに団員が参加してくれることになったのはほんとにうれしくて、それはたんに攻城団としてのメンツが保てたというだけでなく、「団員に会いたい」という気持ちは常々持っているので、それが叶うということでワクワクして当日を迎えました。
まあいざその日になるとモジモジして自分から話しかけられないダメ団長でしたが......。

当日、新聞社とテレビ局の取材が入っていたことはコースケさんのレポート記事にもありましたが、じつはぼくも取材を受けていました。
で、一昨日そのことが記者の方のコラムとして紹介されていたので、ここでシェアさせてください。

すごく照れくさいんですけど、これはぼくが評価されたのではなく、攻城団が取り組んでいることが評価されたと思うので、みなさんにも読んでほしいと思ったのです。

何もない?
 「この町には何もない」。田舎に住む人は言うが、地元を知らないだけでそれは間違いだ。

 城専門メディアの攻城団(京都府)の河野武代表は、七尾市の企業と協力し、七尾城跡の観光振興の手法を探る。昨年十一月から高校生とも協力し、観光マップを作り、一日限定で城跡でのガイドをしてもらった。

 観光振興の第一歩は、住民が地元を深く知ることだと考える。料理店などを訪れた観光客に名所を尋ねられたら魅力をはっきりと伝えてあげてほしい。

 高校生の七尾城跡ガイドは、訪れた人の質問に答えられず、悩んでしまう場面も。「勉強したけど、城跡のことを意外に知らなかった」と振り返った。

 反省する高校生を見て、河野さんは笑う。「将来彼らは『地元に何もない』とは言わないでしょう」 (中川紘希)
中日新聞「記者コラム 窓」(2017年9月19日)

多くの観光地はなんとかしてひとりでも多くの観光客を市外・県外から呼び込もうとしています。
どうやって? おいしい魚が食べられて、温泉だってある――でもそんな観光地は日本中にたくさんあります。魚も温泉も七尾だけのものではありません。

七尾にしかないもの、まさにそれは七尾城です。
お城もたしかに全国各地にありますが、ひとつ一つまったく別物だということはいまこれを読まれてるみなさんには説明するまでもありませんね。そしてお城ごとに異なるストーリーがあります。

だけどはたして七尾で暮らす人の何割が七尾城の歴史について知っているのでしょう。
前田利家が金沢城を築く前は、この七尾が能登の中心だったことを知る人はどのくらいいるのでしょう。日本有数の温泉街である和倉温泉は前田利常によって整備されたことを知っている人は?

進学や就職で地元を離れたりすると「田舎ってどんなところ?」と聞かれることは少なくありません。そんなときに地元のことを3分話せたらすごく素敵だと思いませんか。
そして「今度遊びにおいでよ、案内するから」と締めることができたら、最高ですよね。

ぼくらはそんな人を全国に増やしていきたいと思っていて、今回いっしょに取り組んでくれた東雲高校の生徒のみんなはきっと「七尾はいいところだよ、七尾城も案内するから今度おいでよ」とこの先何度も話してくれるんじゃないかと期待しています。

   
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