郡上八幡城には「関ヶ原の戦い」で討ち取られた武士の首についた血や泥を、首実検のために洗い清めるために使用された「首洗いの井戸」と呼ばれた井戸跡があります。
首洗い井戸跡
この一帯は駐車場として利用されるまで、杉や雑木の生い茂った湿地帯で、案内板の立つほとりに一基の浅井戸が潰されていた。井戸のまわりには蟇蛙が群棲し、昼も薄暗い陰惨な場所であった。
今は埋立てられて跡かたもないが、その昔はこの浅井戸は「首洗いの井戸」と言い継がれ、慶長の合戦に際して討ち取られた寄せ手の名のある武士の血や、泥で汚れた首が洗い浄められ、首実検に供されたという。