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この本は1990年に出版されたもので、中身も朝倉氏遺跡の中級武家屋敷が復原された当時のものとなっていますが、一乗谷の歴史から当時の発掘調査からわかったことや出土品の解説、建物の配置から構造、さらには庭園の解説まで発掘調査に携わった方ならではの視点から書かれていて非常に勉強になる一冊でした。一乗谷朝倉氏遺跡の当時の調査結果が一冊にまとまっています。
ここから得られた知識をガイド活動でさらに活用できればと思います。
10人の作家が、静岡県内10か所の城を舞台にした書き下ろし短編のアンソロジー。桶狭間で今川義元が討死した永禄三年から、武田と徳川が今川領に攻め込んで分割支配した後、三方ヶ原の戦い、信玄の死去、武田家の滅亡、小田原攻めまでの30年弱に行われた攻城戦の様子を活写した力作ぞろいです。武田の丸馬出や北条の畝堀、下田の海戦など、それぞれの城の様子も描かれており、読んでいると実際にお城を訪れてみたくなるのもおススメのポイントです。
城の大まかな位置、城と城との位置関係がわかる「城攻めMAP」に一目惚れして購入しました。意外と都道府県のどこら辺に位置するのか、他にどこを攻城できそうか、ざっくりと俯瞰的に見られる地図が無かったんですよね。他にも「五大攻城戦」「戦国武将ゆかりの地」などのテーマ毎に城や遺跡が紹介されていて、城攻め計画を立てるのに便利ですし、現存十二天守は縄張り図も載っていて嬉しい限りです。この本でざっと計画し、詰めの計画は「攻城団」のお城ページでという使い方ができそうです。
徳川家臣の大久保彦左衛門忠教によって記された「三河物語」の現代語訳版です。
松平初代の氏親から徳川三代の家光までの伝記、大久保家の活躍などが記されています。創作的な内容も含まれており資料としては注意が必要です。例として織田信長の朝倉義景への発言「天下は朝倉殿が持ち給え」は、三河物語のみの記述で真偽不明のようです。
門外不出として記されたためか、徳川家への愚痴なども書かれており大久保彦左衛門の苦労を感じました。
「これで1980円は安い」が正直な感想です.
136の近世城郭を中心に大量の古写真が収録されています。今はない櫓や門をながら、今後の復元可能性に夢を膨らますことができます。
個人的には津山城の古写真が一番お気に入りです。津山のみなさんには頑張ってここまで復元してほしい!笑
「百聞は一見にしかず」という言葉がある通り、視覚というのは、記憶にとても重要なポイントだということがわかります。「地図でスッと頭に入る」シリーズの一冊ですが、カラーで表された地図が本当にいい仕事しています。今まで知っていた歴史的な出来事も、違った見え方がしてくるのが驚きです。
小田原北条家から上杉謙信の養子となった「上杉三郎景虎」を主人公とした小説です。
渇食の僧として過ごした幼少期、小机への養子入りと突然の離縁、御館の乱での悲しい結末、景虎の短い波乱の人生を感じることができました。この作品の樋口与六(のちの直江兼続)は、なかなかの悪者です、憎き!
同著者の「武田家滅亡」と時代背景、登場人物がリンクしており、あわせて読むとさらに楽しめます。
役所や学校、公園、寺社として市街地に今も残る城跡を紹介しています。特に、江戸城三十六見附の「今」の紹介記事が興味深く、コロナ過がもう少し落ち着けば、都心散策の参考にしたいと思いました。
武田信玄の他界から長篠の戦いまでを描いた小説です。
武田勝頼、徳川家康、羽柴秀吉の視点で物語が進みます。各章には日付とともに各人の挙動や思いが描かれ、長篠の戦いに至るまでの経過も楽しめました。巻頭には長篠城周辺の地図が記載され、状況を理解しながら読み進めることができました。
この物語の続きは、同著者の「武田家滅亡」で描かれ、あわせて読むとさらに楽しめます。
戦をするにもお金がかかるんだなぁと実感。現代の「円」に換算して説明しているので、わかりやすくおススメです。
関ケ原の合戦後、豊臣家と徳川家の権力がなぜ逆転したのか、納得できた気がしました。
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