団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。
攻城団の読者投稿欄での、お勧めの戦国時代、江戸時代の小説、漫画を教えてくださいで多くの方が勧めてくださったことがきっかけで読みはじめた、漫画センゴク、その最終編、権兵衛編の最終巻27巻まで、ついに完走しました。当初は、ゆっくり読もうなどと思っておりましたが、結局シリーズトータル全72巻、面白く完全にハマってしまい一気読みしてしまいました。
最後は、文禄・慶長の役を経て、ほぼほぼ秀吉の死で完結と相成りました。世は戦国時代、ずっと主人公、仙石秀久も秀吉も合戦に明け暮れた人生だったことがよく分かります。そして、この漫画は、ただ合戦を描くだけではなく、この間に敗者となっていった武将たちへの愛と尊厳、思いやりが十二分に感じられる話だったと思います。一方の勝者に位置付けられるはずの天下を統一した秀吉も、不安ばかりを残し亡くなっていくことになります。人の幸せとは、いったい何をもって幸せとなるのか、なかなか考えさせられるところです。自分の幸せは、合戦の舞台となった城を訪ねられれば、すぐに得られるので、ありがたい限りです。チッちぇな俺。
さて、こんなにも面白い素敵な漫画を紹介してくださった方々に、改めてお礼を申し上げます。たいへん素晴らしい幸せな時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。
先だって、この本の姉妹本、日本の城99の謎が、とても読みやすく面白かったので、こちらも手に入れ読んでみました。戦国の合戦の99の謎というよりも99の設問に答えていく形式の、合戦の雑学集、トレビア集といった内容です。すべての設問が見開き1ページで簡潔にまとめられていて、左ページは関連する写真や図が掲載されています。白黒で小さいのが、やや見ずらく残念ですが、小田原城や上田城といった合戦の舞台となった城の写真もたくさん載っています。また、合戦の屏風や武将の肖像画等々の資料としても、なかなか見ていて面白いものが多い気がします。小さいのが、ただただ残念ですが。
自分にとっては、城の謎の本の方が知っていたよという話が多く、こちらの合戦の謎の方が知らないことが多い分、より楽しく読めた感じでおりますが、はなから歴史に詳しい方や合戦好きの方からすると、もの足りないよということもあるかもしれません。自分は、あっという間に読めて、川中島、関ヶ原から戦場のトイレ事情まで、十二分に楽しめる事ができました。
自分が住んでいる東京を再発見したくて読んでみました。関東大震災、東京空襲などを乗り越えた江戸時代の建築物、建造物が多数残っていることを知りました。この本を片手に江戸城遺構、大名庭園、そして神社仏閣など東京都内を巡るのも面白いな、と思いました。それにしても江戸城内の御殿、よく焼失しているんですね。江戸は火事が多いとは知っていましたが、江戸城の無血開場時、西の丸の仮御殿(現在の皇居)のみで本丸、二の丸両御殿がなかったのは驚きでした。自宅の近くの池上本門寺も紹介されていたので、時間を見つけて散策して江戸情緒を味わいたいと思います。
漫画センゴク権兵衛編の第20巻まで読み進めてまいりました。ここがこの一大戦国大河ドラマのついにクライマックスでしょうか。主人公、仙石秀久は、九州征伐での大失敗から改易され、一旦故郷である美濃に戻り、そこから高野山に向かい修行を通して人間らしさを取り戻し、なぜか顔付きさえも良くなった気がしております。最大級にやらかしちゃったけど、しっかり反省して、人間的に成長して、さあ次へです。ここがあったからこその小田原合戦での大復活ですね。
さてその小田原合戦は、今現在、神奈川県に住み小田原城を自分の本城とし、おそらくかなりの回数、ここに足繁く通っている身とすると、そりゃもう面白い限りですね。さらに大好きな山中城、石垣山城も、そこには当然登場してくる訳で、思い入れがある分気分も上がります。そして、小田原城の総構えの防御の凄さたるや、最強の城の称号に恥じない強さを発揮します。今日今からでも、訪ねられる城が舞台になっていることの幸せすら感じます。(実は愛知、滋賀に住みたい。内緒)
たいへん面白く、楽しい毎日を過ごさせて頂いたセンゴクシリーズも、もう残りわずかとなってしまいました。最終章は、桃山波濤編になるようです。歴史物の長編小説も残りのページが少なくなると寂しくなってくるのと今は同じ感じでしょうか。きっとこの漫画が司馬遼太郎並みに面白かったからでしょうね。
長谷川ヨシテルさんの「ヘンテコ城めぐり」が面白かったので、こちらの最初に書かれた著作も読んでみました。ポンコツな逸話を数多く残してしまった、戦国武将達への愛にあふれまくった人物名鑑です。こちらの本も、もちろん面白かったです。
登場している武将達のパターンとすると、一つは、親が信長やら家康やらで、あまりにも偉大すぎて、そりゃ比べたら可哀想だろうパターンと自分の趣味に走り過ぎたり、酒に溺れ過ぎたりで力の入れどころが違うだろうパターンがあるようです。
自分なんぞは、こんなにも平和な時代に極めて普通の家に生まれ育ち、何のプレッシャーもなく、ここまで生きてこられたことは、ありがたい限りだと思います。ましてや、自分の息子と娘には、プレッシャーのかけらすらない、この平凡を絵に描いたような親の元で育ったことを途轍もない幸せと切に感じて欲しいものです。おいおい、そこはそうじゃないだろうと。
この本の最後の方には、臆病・狡猾編があって、攻城団で勧められて、今まさに読み進めている漫画センゴクの主人公仙石秀久も登場しております。失敗もあったけれども、ずっと諦めない姿勢が彼にはあったと暖かいフォローがなされております。ポンコツな武将集の本なのに、実は自分の生き方を見直せる素敵な本なのかもしれません。
漫画センゴクシリーズもいよいよ最終盤で権兵衛編の第10巻まで読みました。主人公、仙石秀久も讃岐一国の大名へと大出世してまいりました。最初、一兵卒に過ぎなかったのが、当人の頑張りと、部下の活躍、そして秀吉に仕えたことがやはり大きく、負け戦なくここまで邁進してきております。ある意味、裏を返せば秀吉の出世物語でもありますね。
全国統一も、あともう一息、まずは四国征伐で長宗我部氏と戦い、和議に持ち込みます。長宗我部氏の人たちは、できた方々で九州平定では秀久と一緒に戦うことになります。ここまで、すべてが怖いぐらいにうまく行き、躍進し続けてきた秀久でしたが、そうそう良いことばかりが続く訳ではないのが人の世の常ですよね。そうじゃないと人生、面白くないですしね。この漫画、実は負けていく側の武将達への愛があふれている漫画なような気が、ずっとしております。
センゴクシリーズ当初から予告され続けていた、秀久の大失敗が、ここで発動されました。ここまで勝ち続けてきた慢心と焦りでしょうか、これまで周りの意見にはきちんと答えていたんですが島津氏相手に大惨敗を喫してしまいました。逃げる途上の失意の中10巻は終了です。この後の大復活も、当初から予告されておりますので、愛ある復活を期待しながら、この先を楽しみにしたいと思っております。
タイトルにあるように、まず、キーパーソンと時代の流れに沿って、一つ一つの出来事が、それぞれ見開き2ページに整理されています。一目でわかり、「あれ、どうだったのかな」と前へ戻らなくても済み、カラーで写真や図版も多く、情報量の割に、サクサクと読み進められます。見開きページ毎に「時代のギモン」として、その時々のキーワードの解説があり、各章の最後の「ミステリー」のコーナーで、歴史のナゾにスポットを当てているのも、理解が深まるポイントです。鎌倉・室町時代をサクッとおさらいするのにオススメの書です。
漫画センゴク第3部となる一統記も、最終巻15巻まで読み終わりました。秀吉による天下統一への道は、光秀との山崎の戦いから勝家との賤ヶ岳の戦いを経て、信雄、家康との小牧・長久手の戦いまで進んで来ました。信長の跡目争いの戦いで昨日の友、仲間は今日の敵といった戦いが続き、戦略が複雑化し、双方の腹の読み合いが相当に面白いです。
自分は、この夏、名古屋まで攻城しに行っており、その時に小牧・長久手の戦いの舞台となる犬山城、小牧山城を攻城しておりましたので、今回の興味、楽しみが格段に増したような気がします。実際に訪ね、自分の足で立って、見て感じることが、やっぱり一番良いことなんでしょうね。実感。
さて、主人公の仙石秀久は、この間、四国で長宗我部氏と戦いを続けており淡路の大名へと出世してきておりますが、自分はそれほど歴史に詳しい訳でもないので、だからこの漫画も楽しめているのかもしれませんが、秀久がすると予告され続けている失敗のことを何一つ分かっておりませんので、何を仕出かすのか、この先の最終編の権兵衛編を楽しみにしたいと思っております。
宮下英樹さんのセンゴク一統記も10巻へと読み進んでまいりました。本能寺の変が終わり、山崎の戦いが始まりました。
今は、プロ野球の大一番を決する試合の際によく使われることが多い天王山の戦いこと山崎の戦いですが、自分は実はそれほど詳しく内容までは分かっておりませんでした。ドラマ等を見ていても、どうしても本能寺の変がメインに描かれることが多く、山崎の戦いはあっさりと言いますか、毎週楽しみに見ていた「麒麟がくる」に至っては、まったく触れられもしませんでした。はじめて、ここまで細かく詳細を、この漫画で知ることが出来ました。
自分は、光秀は細川、筒井の支援を受けられず、割とすんなりと秀吉が勝ったんだとばかり思っていたんですが、天王山の戦いが雌雄を決する試合に使われるように、かなり際どい凄い戦いだったことが分かりました。戦国時代の合戦は、掘り下げれば掘り下げるほど、奥深く面白いです。
まだまだ合戦続きの状況ですが、ここに来て、かの運命の三姉妹が登場して来て、絵面が急に華やかになりました。最初の頃は、けっこう艶っぽいシーンも多かったんですがね、まぁとは言え、次は賤ヶ岳の戦いですので、ここも掘り下げて頂けることを期待しております。
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攻城団テレビ「戦国時代のはじまりと終わりはいつか?」の中で団長が紹介されていたので読んでみることにしました。本書では1467年室町幕府に「応仁の乱」という形で押し寄せた前後を戦国時代の始まりとして、江戸幕府を開いた徳川家康が世を去る1616年までの約150年間に付いて、守護大名、守護代、国人などが戦国大名となっていく課程、織田信長の名が世に出てからは、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)のエピソードが解りやすく書かれています。また北条氏がらみで関東近辺の地侍についての記載があり、東京在住の私としては地域の歴史を知る上での参考になりました。と言うことで、戦国時代を知りたい方の入門編としてお勧めの一冊だと思います。
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