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黒まめさん
キーパーソンと時代の流れで一気にわかる 鎌倉・室町時代 (だからわかるシリーズ)

タイトルにあるように、まず、キーパーソンと時代の流れに沿って、一つ一つの出来事が、それぞれ見開き2ページに整理されています。一目でわかり、「あれ、どうだったのかな」と前へ戻らなくても済み、カラーで写真や図版も多く、情報量の割に、サクサクと読み進められます。見開きページ毎に「時代のギモン」として、その時々のキーワードの解説があり、各章の最後の「ミステリー」のコーナーで、歴史のナゾにスポットを当てているのも、理解が深まるポイントです。鎌倉・室町時代をサクッとおさらいするのにオススメの書です。


つば九郎さん
センゴク一統記(15)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

 漫画センゴク第3部となる一統記も、最終巻15巻まで読み終わりました。秀吉による天下統一への道は、光秀との山崎の戦いから勝家との賤ヶ岳の戦いを経て、信雄、家康との小牧・長久手の戦いまで進んで来ました。信長の跡目争いの戦いで昨日の友、仲間は今日の敵といった戦いが続き、戦略が複雑化し、双方の腹の読み合いが相当に面白いです。
 自分は、この夏、名古屋まで攻城しに行っており、その時に小牧・長久手の戦いの舞台となる犬山城、小牧山城を攻城しておりましたので、今回の興味、楽しみが格段に増したような気がします。実際に訪ね、自分の足で立って、見て感じることが、やっぱり一番良いことなんでしょうね。実感。
 さて、主人公の仙石秀久は、この間、四国で長宗我部氏と戦いを続けており淡路の大名へと出世してきておりますが、自分はそれほど歴史に詳しい訳でもないので、だからこの漫画も楽しめているのかもしれませんが、秀久がすると予告され続けている失敗のことを何一つ分かっておりませんので、何を仕出かすのか、この先の最終編の権兵衛編を楽しみにしたいと思っております。


つば九郎さん
センゴク一統記(10) (ヤンマガKCスペシャル)

 宮下英樹さんのセンゴク一統記も10巻へと読み進んでまいりました。本能寺の変が終わり、山崎の戦いが始まりました。
 今は、プロ野球の大一番を決する試合の際によく使われることが多い天王山の戦いこと山崎の戦いですが、自分は実はそれほど詳しく内容までは分かっておりませんでした。ドラマ等を見ていても、どうしても本能寺の変がメインに描かれることが多く、山崎の戦いはあっさりと言いますか、毎週楽しみに見ていた「麒麟がくる」に至っては、まったく触れられもしませんでした。はじめて、ここまで細かく詳細を、この漫画で知ることが出来ました。
 自分は、光秀は細川、筒井の支援を受けられず、割とすんなりと秀吉が勝ったんだとばかり思っていたんですが、天王山の戦いが雌雄を決する試合に使われるように、かなり際どい凄い戦いだったことが分かりました。戦国時代の合戦は、掘り下げれば掘り下げるほど、奥深く面白いです。
 まだまだ合戦続きの状況ですが、ここに来て、かの運命の三姉妹が登場して来て、絵面が急に華やかになりました。最初の頃は、けっこう艶っぽいシーンも多かったんですがね、まぁとは言え、次は賤ヶ岳の戦いですので、ここも掘り下げて頂けることを期待しております。
 


黒まめさん
トンチキ鎌倉武士

タイトルの軽さと裏腹に、とても真面目に調べて書かれている本です。所々に現れる長谷川氏の超訳が笑えて、しかもナルホドと思えるのがいいですね。それぞれのパラメーターにもクスッと笑えます。第三章「鎌倉殿の13人と政子さん」は、大河ドラマとキャラも被っていて(三谷さんもよく史料を読み込んでいるのでしょうね)、一気に読めます。和田義盛さんなんて、そのものです(笑)。大河ドラマを観ながら読んでも、読んでから大河ドラマを観ても楽しめますよ。


つば九郎さん
センゴク一統記(5) (ヤンマガKCスペシャル)

 センゴク第3部一統記編を読みはじめ、5巻まで読了しました。ついに本能寺の変ですね。間違いなく日本の歴史史上最大の出来事の一つですね。
 さまざまな、憶測も語られてしまいがちな事件ですが、この漫画では、割とオーソドックスな描かれ方だったかなと思います。そこは、自分はかなりの好感触です。
 この漫画では、黒幕の存在等は、いっさい無く、光秀単独説に立っており、理由は信長自身が日頃から下剋上を奨励するようなことを語っており、光秀の野望による謀叛の立場を取っています。良く言われる怨恨説の立場は取っておりません。あまり、自分なんぞが書きすぎると、これから読もうとしていらっしゃる方に申し訳ないので、この辺でやめておきます。実は自分は、かつて子供の頃に見た大河ドラマ「国盗り物語」の印象が非常に強くて、濃姫(帰蝶)も信長といっしょに槍で戦い、最期は、人生50年の謡を舞うもんだと思い込んでいた頃がありました。自分の歴史観は、ほぼ司馬遼太郎さんに影響されてしまっているんですよね。
 さて、光秀の心情も分からんでもないとする秀吉の中国大返しまで話は進み、次は山崎の戦いや賤ヶ岳の戦いですかね。夜寝る間を、惜しんで読み進める日々が続いていきます。実に楽しいです。
 


つば九郎さん
センゴク天正記(15)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

 センゴク第2部天正記、最終巻となる第15巻まで読了しました。
 歴史的事実な訳ですので、当然そこは、如何ともしがたいところですが、ここでの竹中半兵衛の死は、やはりグッとくるものがありました。最期の方の、軍師としての冴え渡り加減は、凄すぎでした。また、半兵衛の病の湯治のために有馬温泉への道を確保しようと城攻めを命ずる秀吉も、なかなか素敵です。
 またこちらも、歴史的事実ではありますが、信長包囲網の最大の黒幕として、余りに不気味な姿でずっと描かれ続けてきた、本願寺総帥・顕如が、まあ割とあっさりと信長との和睦を受け入れたのは、知っていたとはいえ、まぁそうなるよなという感じでしょうか。
 この第2部天正記は、武田勝頼が死すところまでが描かれましたが、合戦中心ばかりではなく、楽市楽座や検地、貿易港の確保といった経済的な話も増えてきた感じがします。武将というのは、確かに武力を備えて戦に勝ち続けていかなければならないのですが、一方で、領地領民を抱えて経済も回して行かなきゃならないので要は政治力に優れていないといけないんだよなという気がいたします。その代表格と言える、石田三成も、いよいよ登場してまいりました。
 話しは、第3部一統記編へと進み、本能寺の変が始まるようです。光秀はいったい何故は、どう描かれるのか気になり、楽しみなところです。

 
 


つば九郎さん
センゴク天正記(10) (ヤンマガKCスペシャル)

 センゴク天正記の10巻まで、読み進めてきました。織田信長の侵攻範囲が、グッと広がり、いよいよその地位を確立していく反面、広がりすぎによる齟齬やら、信頼筋からの謀叛も起きはじめてきています。攻城団的には、安土城が姿を現し、今後の展開への伏線でしょうか、信長が建設途中の城を背景に部下、民衆に下剋上推奨の演説をぶち上げます。
 北の侵攻は、ついに上杉謙信との直接対決へ、南の侵攻は雑賀集との戦いへと進み、刀、槍、馬がメインから銃と調略そして補給路断絶へと戦い方が変わってきました。特にそれが顕著となるのが西方の背後に毛利が控える侵攻で、秀吉、半兵衛の本領発揮ですね。そして、大砲備えた船の戦い方へと新しいやり方に対応していける信長の資金力の凄さですね。
 そしてそこには当然、荒木村重の謀叛もあり、自分の大好きな武将、黒田官兵衛もいよいよ登場してまいりました。この漫画は、そこが面白いところでもあるんですが、登場する武将の絵面がエキセントリックすぎになる傾向があるので官兵衛どうなるかと思って少し心配していましたが、割と普通の姿で出てきたので安心しました。官兵衛、この先いっぱい登場してくれると自分は嬉しいですが、それも楽しみに読み進めていきます。


つば九郎さん
センゴク天正記(5) (ヤンマガKCスペシャル)

 漫画センゴク第2部となる、天正記1巻から5巻まで読み進めました。我らが主人公、仙石権兵衛秀久も出世し、文字通り千石の拝領地を持つ武将となり、家臣を持つ身となりました。5巻ともなると、嫁を娶る話へと進んで参りました。お嫁さん、この先、面白くなりそうな人で楽しみです。
 歴史的合戦の話は、ほぼほぼ織田、徳川軍対武田軍の長篠の戦いに費やされています。これもすごい戦いですね。ここまで、当然、もう1人の主役は織田信長な訳ですが、今回その恐ろしさ、非情さ全開ですね。鉄砲を使った、殲滅戦へと戦い方が大きく変わっていったことが、良く分かります。
 敗者となる、武田側ですが信玄亡き後、勝頼を盛り立てて、結果、戦に散っていく武将たちが見応えがあり、素敵すぎです。さながら西部劇にありそうな展開で倒れていく真田源太左衛門信綱が今回では一番のお気に入りでしょうか。今後真田家は、あの面々が仙石家との戦いの曲面で深く関わっていくことが予告されたので、そこは期待大です。
 さて、人間的にも仙石権兵衛秀久が、かなり成長してきたので、今後の先の巻を、さらに楽しもうと思います。


つば九郎さん
センゴク(15) (ヤンマガKCスペシャル)

 皆さんからのお勧めのセンゴクという漫画に、すっかりどハマりし、ついに15巻まで読み進みました。一乗谷の戦いから小谷城の戦いに、話しは進んできました。小谷城の戦い、これがもう、凄いことになっております。
 小谷城の大手口、畝堀、曲輪群の3つの難関を撃ち破り、さらにその先に控える虎口を、どう攻略して行くのか、まさに山城攻略の難しさと凄さを思い知らされます。そして一方の山城の防衛力の、素晴らしさも実感させられます。これまで、自分も、幾つかの山城に実際訪れていて、この目で竪堀も見てきていたんですが、よく分かっていなかったようです、これからは見る目が変わってきそうです。
 小谷城は当然いつか攻城しに、伺わない訳にはいかなくなってしまいましたね。これから攻城する方は、このセンゴクの13巻から15巻は必ず目を通してからの方が絶対楽しめると思います。すでに行った方も再訪したくなると思います。
 秋の夜長に、じっくり読み進めていきたいと思いますなどとのたまっておりましたが、あっという間にセンゴク第一部を読み切ってしまいました。主人公、仙石権兵衛秀久の人生からすると、ここまでは、まだまだ序の口でしょうから、この先も楽しめそうです。早いところ、天正記編をレンタルしに行かなくちゃ。


まーちゃんさん
鎌倉幕府と室町幕府: 最新研究でわかった実像 (光文社新書)

鎌倉幕府と室町幕府を比較するような題名に興味持ち手に取りました。本著書は6つのテーマに分かれており若い研究者(皆さんの生まれ年が1980年代でしたので、勝手に判断)の方4名が分担して書かれています。面白いのは、本来専門ではないテーマを担当されており、テーマについてのこれまでの研究内容と最近の研究動向について詳しく書かれており、中学、高校の日本史の教科書が書き換えられていく過程を垣間見ることが出来ました。
そして最終章に本著書の出版に参加された若い研究者の方による座談会の内容が面白く、鎌倉幕府と室町幕府の強さに付いて、対朝廷関係では室町幕府、全国支配という意味では鎌倉幕府、軍事力の強さでは鎌倉幕府、そうすると軍事的に強くはなかった室鉢幕府が何故存続したのか、また軍事的にも全盛期の鎌倉幕府が何故滅亡したのかが今後の研究テーマになるようです。日本史を研究されている方、頑張って下さい。応援しています。

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今日のレビュー

虚けの舞 (講談社文庫)

豊臣秀吉の知力権力に翻弄された織田信雄と北条氏規が主人公。死ぬか生きるかの時代に、紆余曲折の数奇な運命をたどった二人が肥前名護屋城で御伽集として再会します。運はいいが才能がない信雄と、才能はあるのにうまくいかなかった氏規。韮山城で対峙したこともある二人の思い出話はつら過ぎて笑えませんが慰めあう中でひとつの答えが出ます。勝ち組とは何ぞや?豊臣家と対比して考えると面白いです。

弥一左衛門さん)

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