長谷川ヨシテルさんの「ヘンテコ城めぐり」が面白かったので、こちらの最初に書かれた著作も読んでみました。ポンコツな逸話を数多く残してしまった、戦国武将達への愛にあふれまくった人物名鑑です。こちらの本も、もちろん面白かったです。
登場している武将達のパターンとすると、一つは、親が信長やら家康やらで、あまりにも偉大すぎて、そりゃ比べたら可哀想だろうパターンと自分の趣味に走り過ぎたり、酒に溺れ過ぎたりで力の入れどころが違うだろうパターンがあるようです。
自分なんぞは、こんなにも平和な時代に極めて普通の家に生まれ育ち、何のプレッシャーもなく、ここまで生きてこられたことは、ありがたい限りだと思います。ましてや、自分の息子と娘には、プレッシャーのかけらすらない、この平凡を絵に描いたような親の元で育ったことを途轍もない幸せと切に感じて欲しいものです。おいおい、そこはそうじゃないだろうと。
この本の最後の方には、臆病・狡猾編があって、攻城団で勧められて、今まさに読み進めている漫画センゴクの主人公仙石秀久も登場しております。失敗もあったけれども、ずっと諦めない姿勢が彼にはあったと暖かいフォローがなされております。ポンコツな武将集の本なのに、実は自分の生き方を見直せる素敵な本なのかもしれません。
毛利家で好きな武将は誰?と聞かれたら私はまずは毛利元就と答えて二番目は毛利隆元と答えます。何故かこの元就のポンコツと呼ばれている長男「隆元」が私は無性に好きなんです。そんな隆元を知ったのがこの本でした。著者の長谷川氏は小田氏治の戦国最弱だけど家臣や領民からは好かれていたところが好きといいます。こちらに掲載されている武将たちはまさにポンコツでダメダメなんだけど何故か愛着が湧いてくるので不思議です。むしろ恐れ多くも愛おしく思えてしまいました。コロナ禍で大変だけどポンコツ武将たちに元気をもらいました✨
タイトル | ポンコツ武将列伝 |
---|---|
著者 | 長谷川 ヨシテル |
出版社 | 柏書房 |
発売日 | 2017-12-13 |
ISBN |
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価格 | 1540円 |
ページ数 | 253ページ |
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