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狩野永徳が主人公の時代小説です。
永徳の人物像や時代背景、人間関係を掴むのに役立ちます。
また、「寺院別障壁画の見かた」も手元にあると、小説の中の障壁画作成場面がより臨場感を持って楽しめます。
目からウロコが、、この作品を通して茶人もまた等しく戦国武将であったと認識を新たにしました。古田織部正重然と彼を取り巻く人々が織りなす戦国痛快ファンタジーとでも評せば良いでしょうか。この作品に出合ってから、千利休居士はもちろん、茶人をテーマにした作品を探すようになりました。
江戸城の散策を前提にしている為、櫓と門のガイドが主な内容。
櫓、門の掲載量が豊富で現況とCG復元の両方が掲載されている。
巻末のQRコードリストを持ち出して江戸城を散策すれば、現地でスマホから復元CGを見ることができ理解も深まるかなと思います。
信長に敗れた5人の戦国武将達(別所長治・荒木村重・吉川経家・松永久秀・清水宗治)それぞれの戦と葛藤を描いた短編集。敗者側からの視点で描かれたストーリーは、結果が分かっていながらも引き込まれるものがありました。
私の知る限り、八王子城初のガイドブックだと思います。また百名城が選定されるより以前に、単独の城跡(しかも天守や建造物のない)で、こうしたガイドブックが出版されているというのは、ちょっとした驚きです。
扱われている内容は八王子城跡の歴史的背景・戦略的立地条件はもとより、遺構・発掘状況・地質・動植物・沢や滝・ハイキングコースまで、まさにオールインワンの一冊です。八王子城の入門書としても最適です。
初版は1989年、改訂版でさえ2001年と内容的には現状と合わなくなった箇所もあるかと思いますが、そこは差っ引いて読んでいただければと思います。
これまでは枡形や横矢掛り、馬出といったパーツの機能は知っていても、縄張全体の意図を理解できていなかったのだと、この本を読んでよくわかった。
その城だけを取り出してもあまり意味はなく、特定の立地条件の中に置いたときに初めてその機能がわかる。近世の名古屋城のような城でも、立地とのかかわりが濃いことはブラタモリなどでも紹介されているが、戦国時代の城では築城者の戦略との密接な連関が必ずあり、それを読み取ることは私たちの理解を深め、攻城の楽しみを増してくれる。
関東の土の城に興味をお持ちの方には一読を薦めたい。
二条城二の丸御殿、名古屋城本丸御殿の障壁画についての解説がある(ほかにも南禅寺や知恩院などいろいろ)。解説の対象が部屋のどの位置の襖かを鳥瞰図で示してくれてるのでわかりやすい。
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歴史上有名人のサイン帳。花押2045点、印章393点が使用した人物名の五十音順に並んでいる。総勢1,112名には天皇、公家、僧、書家・画家などもみられるが武将、大名が大半かな。花押は肉筆なだけに人柄を想像してしまう。個を立てつつ恭順の気持ちも込めてデザインを考えたのかな、筆の勢いとかバランスとか(本人 or 右筆が)何度も練習したのかなと思うと楽しい。バリエーションの豊さ第1位は伊達政宗で花押21種印章9種。細川忠興の印章で「tada uoqui」とアルファベットを使っているのには目を引かれた。雪舟や長谷川等伯らの名前もあってページをめくっていたらあっという間に日が暮れてしまった。
男性ばっかりと思うなかれ、高台院、光明皇后の印章、そして春日局の花押も掲載されている。巻末には没年順の索引があって光明皇后(701~760年没)はその筆頭だ、偉い。
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