私の知る限り、八王子城初のガイドブックだと思います。また百名城が選定されるより以前に、単独の城跡(しかも天守や建造物のない)で、こうしたガイドブックが出版されているというのは、ちょっとした驚きです。
扱われている内容は八王子城跡の歴史的背景・戦略的立地条件はもとより、遺構・発掘状況・地質・動植物・沢や滝・ハイキングコースまで、まさにオールインワンの一冊です。八王子城の入門書としても最適です。
初版は1989年、改訂版でさえ2001年と内容的には現状と合わなくなった箇所もあるかと思いますが、そこは差っ引いて読んでいただければと思います。
タイトル | 八王子城―みる・きく・あるく (揺籃社ブックレット 4) |
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著者 | |
出版社 | 揺籃社 |
発売日 | 0000-00-00 |
ISBN |
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価格 | 756円 |
ページ数 | 79ページ |
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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