つば九郎

つば九郎(つばくろう)さん 家老   フォロー

城巡り好き、ミステリ映画好き、冒険小説好き、スワローズ好きのつば九郎です。よろしくお願いします。

つば九郎さんのレビュー(書籍)

つば九郎さんは72件のレビューを投稿しています。

古い順
検索ページ
城めぐりがもっと楽しくなる!お城の地図帳 (タツミムック)

 実は、なかなか色々なことに興味があり、全国にある国宝も、この目で見ておきたいものだと、国宝の地図帳という本を以前に購入し、活用しておりました。世の中には、お城好き程には国宝ファンは少ないようで、国宝に特化したガイドブックは、なかなか無く、あっても、持ち歩けないぐらいものすごく分厚いものやら、厳選され過ぎた逸品に限られた文庫のものやらで、本当に便利にこの本を活用しておりました。
 お城のガイドブックは、そこに比べると、多種多様のものが出版されており、自分のレベルに合わせて色々選ぶことができ、ありがたい限りです。
 ただ、ある日、本当に何気なく書店で、お城の地図帳を手に取って気が付いてしまった訳です。国宝の地図帳とお城の地図帳、どちらも同じ各都道府県別の同じ縮刷の地図が使われており、城めぐりをする際に、その近くにある国宝を探すのに、これは便利なことこの上ないなと。今では、さらにお寺と神社の地図帳も揃えて3冊を駆使して、攻城計画をより厚みが増すように練っております。 
 全国900城が紹介されており、ひとつひとつの城の紹介は、さすがにあまりにも簡潔ですが、それは他の本に譲るとして、鉄道路線をメインにした地図帳は、各城の位置関係が判りやすく、幹線道路も一応書いてあるので、自分のような車を使って攻城している者にも助かります。

日本の城 ベストランキング 2020 (晋遊舎ムック)

 城の専門家から城マニアまで8人による7項目での投票による、日本の城ベスト100城のランキングを紹介しているオールカラーのムック本です。1位の姫路城から始まって100位まで比較的、まぁ納得のいくランキングにはなっております。
 綺麗な写真が多く、御城印のガイドや城の基本の情報、城歩きを楽しむ10のコツ等、初心者に役立つ記事がたくさんあります。また巻末には、各都道府県別のベスト5が挙げられており、自分は攻城団の読者投稿欄のベスト3を考える際に、大いに参考にさせていただいておりました。
 ただ、城で引ける索引がないので、この城が調べたい時という時に最初から眺めて探さないとならないのが、この本のやや厄介なところです。また、城の投票ランキングであれば8人どころではない人数で真剣に投票している攻城団のランキングも、手前味噌ではありますが充分素晴らしいランキングだと思っております。
 ちなみに、この本、翌2021年にも、ほぼ同じスタイルで新たに出版されておりますが、こちらは投票者が、何故か6人に減ってしまっております。また、今のところ2022年度版は出版されていないようです。

親子でめぐる! 御城印さんぽ

 親子でめぐる!と銘打ってあるように、お子様向けに、攻城初心者向けに、うってつけのお城紹介本となります。ただ首都圏31城、全国28城、計59城収録と、数はそこそこですが地域バランスが極端で、完全に関東圏在住の方々向けの一冊になっております。
 タイトル通り御城印は、各城ごとに実物写真、配布場所、配布時間、価格に至るまで詳しく書いてあり、それぞれゆかりの武将が一名づつ紹介されているのが特徴的です。さらに、武将に変身できる亥鼻城、謎解きゲームができる館山城、VRが見れる名護屋城といった、楽しい体験ができる城という章立てがあるのが面白いところです。
 そして、この本の、結構画期的なところが、なんとあの姫路城が紹介されておりません。親子に向かないと思ったのか、首都圏中心で外したのか理由はわかりませんが、なかなか衝撃的ではあります。
 将来に向けて、お城ファンを増やしていくことは大切なことですし、姫路城の名誉回復?のためにも関西版やら各地域版を、ぜひ出版してほしいところです。

わくわく城めぐり ビギナーも楽しめる〈城旅〉34

 ビギナーも楽しめる城旅とあるように、自分のような攻城初心者には、ありがたい一冊です。全国にわたる34城が、満遍なく紹介されています。
 1城ごとに、判りやすい優しい語り口で紹介されているのが、読んでいて心地良いです。見やすい城内MAPと最寄り駅まで含んだ城周辺図が、ありがたいです。城によっては、城内のモデルコースが、綺麗な写真付きで見どころポイントを逃すことなく紹介してくれていて、無駄無く歩けるので、ありがたい限りです。自分は、つい最近、江戸城攻城の際に、このモデルコースにお世話になりました。写真も、ほぼ同じ構図で写してきました。
 周辺のお楽しみスポットも充実しており、各地の名所はもちろん、美味しそうな地元の名物が興味を惹かれます。
 ちなみに、作者の萩原さちこさんのホームページ、城メグリストの巻頭は、この本の表紙の絵になっております。
 

おしろツアーズ

 2010年から東海テレビで制作されて、テレビで放送されていた、おしろツアーズの書籍版です。番組はロンブーの田村淳さんが先生役となり、ゲストと城を巡ってクイズを出していき、正解すると名物が食べられるスタイルで、シリーズ化され8作まで放映されたようです。テレビ番組の書籍版ですが、ブラタモリの書籍版のような、番組の内容をそのまま書籍化したものではなく、番組で登場した25城の紹介本になっております。
 番組内での、城は足軽目線で巡っていく視点が活かされており、ほぼオールカラーで見やすく判りやすく読みやすく自分のような、まだまだ攻城初心者にはうってつけの一冊になっております。
 なにより、田村淳さんのお城愛が感じられる本で、僕の好きな城、嫌いな城(残念城)で書かれている、きちんと木造で復元してほしいなという考え方は自分も賛同できます。
 また、できたらこうしたお城を扱ったテレビ番組は映像としてDVD化して欲しいものなんですが、なかなか難しいんでしょうか。自分はブラタモリや最強の城スペシャルなんかもDVD化希望です。

一生に一度は行きたい日本の名城100選 (TJMOOK)

 千田嘉浩先生による名城100選です。サブタイトルに一生に一度は行きたいとありますが、自分なんぞは何度でも行きたい城ばかりだよなぁなどと思ってしまったりします。100城の扱いは対等ではなく、見開き2ページで1城の城から、1ページで3城の城まで紹介には違いはあります。千田先生の好みでしょうか。
 ムック本なので、掲載されている写真はどれも綺麗なものばかりで、自分が攻城した際のものすごい参考にさせていただいております。腕が伴わないので構図だけでもと真似しております。今はもう、当たり前ですが、アイドルの写真集よりも、この本でうっとりできます。
 姉妹本として、一生に一度は行きたい日本の古寺、日本の神社の2冊があり、城巡りの寄り道に活用しております。さらに昨年2021年に一生に一度は見たい歴史的名建築100選が出版され、そのうち実に1割の9城が選ばれており、まあ当然だよなぁと思っております。

地図で旅する! 日本の名城 (諸ガイド)

 自分も、黒まめさん同様、店頭でこの本を見つけ城攻めMAPに一目惚れして、すぐに購入してしまいました。以来、この本を開けない日はなく、一日に一度はスマホで攻城団を確認し、寝る前には必ずこのMAPを見ながら寝落ちしております。最近、そのせいか、どこぞの城で月を見上げる夢をよく見ておりますです。フロイトさん、これは何かの象徴でしょうか、それとも単に城好きなだけでしょうか。
 全国1000城の位置関係が分かりやすく、主な観光地も記載されており自分の攻城計画の必需品となり、とにかく見ていて飽きないです。ただ、このMAPは鉄道路線図がベースになっており、自分は自分の車で基本城巡りをしているので、道路地図がベースになった城攻めMAPがほしいところでもあるんですが、鉄道で城攻めされる方には、とにかくお勧めできる一冊です。

日本の城語辞典: 城にまつわる言葉をイラストと豆知識でいざ! 読み解く

 本来、辞書や辞典というものは、何か調べたい事がある時に初めて引くものであって、笑いながら最後まで読み切ってしまうものではないはずです。いやいや、読み切ってしまいましたね、しかも一気に。一応、そこはちゃんと辞典になっており、日本の城にまつわる語彙が五十音順に並べられており、全ての項目にイラストや写真が添えてあり、基本情報から蘊蓄、トリビアまで、よくぞここまでという感じで網羅されております。
 あんな事からこんな事まで網羅されていて、個人的にお気に入りのこんな事は、怪物ランドの城、ゴジラ、シロノワール、バレーボールの跡、46(よんじゅうろく)、六本木ヒルズといったところでしょうか。ぜひ各項目、実際に手に取って確認の上、ニヤリとなさってください。ゴジラは、もちろん大好きですが、こんな視点で考えたことは無かったです。モスラ対ゴジラ、さっそく見返さなくちゃ。

黒牢城

 実は城巡りマニアより、遥かに歴が長いミステリマニアです。直木賞、山田風太郎賞受賞作にして、日本の4大ミステリランキング全1位の完全制覇の傑作です。さらに、歴史時代小説ランキングでも1位だそうです。ミステリ的な観点から言うと、ミステリとは元々意外と相性が良い歴史ミステリであり、信長と対峙した牢城戦中の有岡城(伊丹城)のみが舞台の閉鎖空間(広い意味での密室)ミステリであり、囚われの黒田官兵衛が謎を解く安楽椅子探偵物であり、独立した短篇が繋がっていって最後に実はという、凝った作りの作品になっております。この10年程は、日本のミステリ界はまさに米澤穂信時代だったのですが、さらなる最高傑作を生み出したと言ったところでしょうか。
 さて攻城団的な観点から言うと、話は総構えを備えた有岡城内の牢城戦中の話で、面白くないはずがなく、荒木村重が訪れた安土城の描写も登場してきます。登場人物も、すべて実在した歴史上のおなじみの人物ばかりですし、最後はきちんと歴史的事実へと見事に帰結していきます。ミステリは好きじゃないという団員の方々にもお勧めできます。
 そして結論とすると、そもそも官兵衛好きなんですが、あまり遺構は残っていないようですが、この本を携えて、有岡城を攻城しに行きたいものです。

続日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ特別編集)

 世に言うところの100選の始まりは、諸説あるようですが、小倉百人一首からとなっているようです。そこから100選は、かの深田久弥選、日本百名山をはじめ数々の選が選ばれております。そんな中、新はあれど続があるのは、我らの日本100名城に限られるようです。
 この続100名城が加わって200城になったことで、更に面白味と深みを増したように思っております。お城は、100城では足りずに200も行くべき名城があるのか、天守や石垣だけではなく、こんな山城にもこんなにも見どころがいっぱいあるのかと、もしかしたら、更に知られざる面白いお城が他にもあるんじゃないかと、興味は膨らむばかりです。
 また、日本三名園は当然として桜の名所100選、日本百名月、日本歴史公園100選等々と重なるところも数多く、100名城巡りの素晴らしさが文字通りの多重構造の面白さになっております。
 さて今のところ自分は、100名城が50城ほど、続が30城ほどの攻城となっており、いつの日にか200城完全制圧を目指したいものだと思っておりますが、決して慌てることなく、じっくり時間をかけて攻城していきたいものです。

日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき

 自分が城巡りを趣味にしていこうと決めたきっかけは、間違いなくこの本からです。スタンプを押す瞬間の楽しみ、スタンプを収集していく喜び、スタンプによって攻城した証拠が記録として残るということ、見返して記憶や思い出が蘇るということ、資料としても簡潔で、明解であるということ。
 ちなみに、自分の家族は、私の棺桶には、この本を入れてくれるそうです。まだ50代なんですけどね。

日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき

 自分が城巡りを趣味にしていこうと決めたきっかけは、間違いなくこの本からです。スタンプを押す瞬間の楽しみ、スタンプを収集していく喜び、スタンプによって攻城した証拠が記録として残るということ、見返して記憶や思い出が蘇るということ、資料としても簡潔で、明解であるということ。
 ちなみに、自分の家族は、私の棺桶には、この本を入れてくれるそうです。まだ50代なんですけどね。

Amazon検索ツール

書籍を検索してレビューしましょう。

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

無用の隠密―未刊行初期短篇 (文春文庫)

藤沢周平の未刊行短編集です。大半が時代小説ですが、残照十五里ヶ原が収録されています。最上(庄内)VS上杉(本庄)の戦いを扱っている小説は他に知りません。
主人公は最上方の東禅寺勝正です。創作であろうロマンス含め、背景を知らなくても面白いのでオススメします。他の短編もいろんな味があって楽しめます。

まーPさん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る