歴史ビギナー。義をもって尊しとする武将達の生き方に感銘。好きな武将は吉川元春や真田幸村。当時の女性達の生き方にも興味あり。いつか細川ガラシャや春日局らの城も訪ね、戦国女性の強さなども学びながら、歴史を偲んでみたいと思っています。
紫陽花局さんは6件のレビューを投稿しています。
検索ページ言わずと知れた毛利元就の次男、吉川元春。兄の隆元、弟の小早川隆景と共に、父の築いた中国地方の礎を守るべく、戦国の時代を駆け抜けていきます。弟の隆景が知の武将なら、元春は、勇猛果敢さでその名を知らしめた将。鳥取城の戦いでは、橋を落として自らの退路を絶ち、命がけで向かおうとした為、当初は元春軍の全滅を狙っていた織田秀吉軍も、「さてこのような敵と戦っては、味方の被害が甚大になる」とそれ以上の戦いをやめ退却しています。また、有名な厳島合戦については圧巻の様子で、毛利・陶軍双方の駆け引きや心情のせめぎ合いが、リアルな描写と共に描かれています。単なる戦国小説というよりも、常に将としての器や技量を保つことに心を向けながら、良き父、良き夫であった元春が、現代にも通じる人間性を持った人であった事が、想像出来ます。
白虎隊の生き残りである、飯沼貞吉の生涯を描いた作品です。仲間と共に自刃したにも関わらず、1人生き残った10代の貞吉。家族と離れ、捕虜として連れて来られた長州では、当時わずか15歳位の少年だったと言う地元民の証言も残っているそうです。会津の生き残りとして苦しみ抜き、自刃を試み周囲の大人達に諭され止められていたという実際の記録も、残されているそうです。そこから晩年になるまで、自分の生きる目的とは何か、時代とは何かを考えながら学び、成長していきます。やがて伊藤博文らと、当時の国の一大事業である通信事業に従事するようになりますが、その晩年も思い悩みつつ、彼が見つけた答えは何だったのか。没後には、遺言通りに仲間の眠る飯盛山へ葬られた所に、その答えはあるような気がします。彼の残した白虎隊の記録は、今や貴重な史料。その史実に基づいた細やかな考察と、白虎隊の最期を唯一経験した彼自身の思いが、女性作家ならではの優しい筆致で、イキイキと伝わってきます。
植松三土里さんの時代小説は、歴史初心者でも非常に読みやすいです。英傑を育てた母の心情や思い、人質に取られた我が子家康を案じる間、耐えて綿畑を耕す。その於大さんの蒔いた種は、現在もその地方を綿の名産地として発展させたと言います。どちらかといえば同じく戦国の女性である淀君や、ねねさんと比べれば、影で英傑を支えたイメージの於大さんですが、肝の座った女性であり、生涯家康を支えたという事が伝わってきます。子育て中の女性にも、おすすめの1冊だと思います。
戊辰戦争の折、12歳、13歳からなる実在の少年隊の子供達がいました。白虎隊も有名ですが、この二本松少年隊の幼い子達も、故郷を守ろうと、若い師匠である先生と共に、砲術隊として出陣します。その活躍は相手方を驚かせたと言うほど、狙いも正確だったそう。しかし勢いを増す新政府軍になす術はなく、果敢に大人の敵に立ち向かいながらも、次々と命を落としていきます。1人1人の最期や、出陣前日の、記録に残された家族とのやり取りなど、そんな先人たちがいたからこそ今の時代がある、と教えてくれる1冊。戦が舞台なので、1人ずつ亡くなっていく描写はつらく酷いですが、絵のタッチが繊細で優しいので、女性や、小学校の高学年などからでも読みやすいと思います。
戊辰戦争の折、12歳、13歳からなる実在の少年隊の子供達がいました。白虎隊も有名ですが、この二本松少年隊の幼い子達も、故郷を守ろうと、若い師匠である先生と共に、砲術隊として出陣します。その活躍は相手方を驚かせたと言うほど、狙いも正確だったそう。しかし勢いを増す新政府軍になす術はなく、果敢に大人の敵に立ち向かいながらも、次々と命を落としていきます。1人1人の最期や、出陣前日の、記録に残された家族とのやり取りなど、そんな先人たちがいたからこそ今の時代がある、と教えてくれる1冊。戦が舞台なので、1人ずつ亡くなっていく描写はつらく酷いですが、絵のタッチが繊細で優しいので、女性や、小学校の高学年などからでも読みやすいと思います。
三英傑が群雄割拠していた時代、弓の名手として名を馳せた大島光義。幼い頃から弓一本で渡り歩いた彼の快進撃が始まるのは、なんと遅咲きの60代頃。そこから織田信長に認められ、200人の弓衆を率いる弓大将となり、大名にまで上り詰めます。そして秀吉、家康の時代を通り抜け、関ヶ原まで生き抜いた、岐阜県関町に実在した関藩の藩主に。そのパワフルな生き様は、元気を与えてくれます。
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