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つらつらわらじ

なんともいえない独特な読後感のあるマンガなんですけど、途中からぐいぐい引きこまれて一気に読んじゃいました。

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この『つらつらわらじ』は江戸時代の参勤交代を舞台にしたマンガで、登場する備前岡山藩主・熊田家は架空の大名なんだけど、池田家がモデルになってるのはまるわかりなので、歴史好きならより一層楽しめると思います。

たとえば熊田家の家紋は「備前蜂」です。

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備前池田家の家紋は「備前蝶」ですね。うまい感じにアレンジしてますよね。

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また、備前池田家の通し字(代々当主の名前につける字)は「政」ですが、熊田家は「隆」となっています。
ほかにも小牧・長久手の戦いで父と兄が死んだため次男が家督を継いだ先祖のエピソード(池田輝政がモデル)とか、にやりとする場面が散りばめられています。

ストーリーとしてはすごくシンプルで、藩主・治隆の岡山から江戸までの道中の出来事が描かれています。
主人公らしい主人公はいないんですけど、行列のお供に加わることになった家老に就いたばかりの熊田和泉、幕府の御庭番(隠密)として潜入した倉知九太郎のふたりが、それぞれの視点から熊田治隆という人物を評価するという話です。

じっさい治隆のモデルとなった史実の岡山藩5代藩主は池田治政は、かなり魅力的な人だったようですね。
Wikipediaにある、この逸話はよく知られています。

治政は老中・松平定信が行なった、倹約や統制を主とした寛政の改革に反対し、豪勢な大名行列を編成して江戸に参勤した。このため、江戸市民は「越中(定信の官位)が越されぬ山が二つある。京で中山(中山愛親)、備前岡山(治政のこと)」という落首を詠んだという。治政は定信失脚後の翌年に45歳で隠居しているが、これは定信の後継者として幕政を主導していた松平信明の報復を受けたためとされている。

このマンガでも老中・松平定信との対立が出てきます。
(そのため御庭番衆が弱みを見つけるために潜入している)

とくに派手な事件があるでもなく、隠居を決めている治隆の最後の旅をたんたんと描いているだけなのですが、治隆の懐の深さとか、家臣の敬愛ぶりとかがじつに気持ちいいのです。

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ぜんぶで5巻なので、ぜひ読んでみてください。
参勤交代のマンガっていうだけでなんだかおもしろそうに感じませんか。

   
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