攻城団からのお知らせ

最近購入した雑誌

最近こんな本を買いました。

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まず「歴史読本」の最新号(2013年5月号)ですが、1冊まるごと黒田官兵衛の特集になっています。
来年の大河ドラマに向けての1冊としてはちょっと気が早い感じもしますが、内容はものすごく充実しています。黒田官兵衛の生涯を30のイベントにわけて紹介していて、おおよそこんな感じで大河ドラマがつくられるんでしょうね。

ほかにも中央大学・丸島先生の「戦国時代に『軍師』はいたのか?」など興味深い読み物もたくさん載っているので、読み応え充分です。 そもそも来年の大河ドラマのタイトルは「軍師官兵衛」なんですけど、軍師がいなかったとしたらちょっとまずいですよね。 ぼくは読むのが遅いので、ゆっくり味わいつつ読んでいこうと思います。 そして「歴史人」の最新号(2013年5月号)は、「戦国 城の合戦の真実」という特集です。 戦国時代において、城攻めというのは劇的にその位置づけが変わってるんですよね。籠城戦というものが初期においてはかなり有効だったのに、だんだんとそうじゃなくなったのがよくわかりました。 その理由として、ひとつは織田信長などが推し進めた兵農分離があります。農民が兵力の中心だった時代は収穫期になると国元に帰らなきゃいけないので、守備側からすれば秋まで耐えれば勝てた(負けなかった)わけですけど、専門の兵士(戦闘集団)を雇用できるようになると長期の遠征が可能になったということです。 もうひとつは土木作業の技術革新で、攻撃対象の城の近くに短期間で付城を築いたり、「備中高松城の水攻め」のように大規模の堤防を築けるようになったので、攻撃の規模とバリエーションが一気に増えたということですね。 あとは彼我の戦力差が大きくなったというのもあるでしょうね。 それまでは後詰めが来ることによって退却を余儀なくされていたのが、「小田原征伐」のように長期間、城を包囲しつづけることが可能になったということですよね。 もともとは戦術的な有効性を持っていた籠城戦に「負け」の印象が強くなったのは、こういう歴史的な経緯や変革があったからだということがよくわかりました。 こういう話はすごく勉強になるし、おもしろいですね。 最後に、ムック「図説 織田信長の城」です。 信長は居城をどんどん変えていった珍しい戦国大名ですが、城の構造や役割も変えていきました。石垣や天守(天主)がその象徴ですが、軍事拠点から統治の象徴へと城の役割を変えていったわけですね。 (山城から平城への転換ともいえますね) 信長の歴代の居城である、勝幡城・那古野城・小牧山城・岐阜城・安土城に加え、足利義昭のために築城した二条城(御城)も紹介されています。 ぼくはこのうち岐阜城と安土城しかいったことがないので、近いうちに残りの城も攻めたいですね。 攻城団ではこんな感じで誰かにまつわるお城をひとまとめにして紹介するような企画も考えています! どれも買ってよかったです!
本記事で紹介した書籍は攻城団ライブラリーに収蔵されています。
   
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