篠山城跡では二の丸の南側にある埋門(うずみもん)を抜け、南内堀沿いを歩いて見学できるルートが整備されています。
この周遊ルートを歩くと篠山城跡でもっとも高い天守台の石垣や、現在おこなわれている内堀石垣の復元整備工事を間近で見ることができます。
篠山城跡内 周遊ルート
篠山城跡二の丸から南側にある埋門(うずみもん)を抜け、三の丸へと通り抜けができます。
今後は内堀石垣の復元整備の様子を常時ご覧いただけるようになります。二の丸南側の埋門は日中(9時~16時)開放しておりますので、二の丸を埋門から下りて、さらに三の丸を通り、河原町妻入商家群方面へ抜ける周遊ルートとなっています。提供:篠山城大書院
内堀復元工事を実施しています
内堀は、明治になり篠山城が廃止されてから以後は、埋め立てられたり、石垣が取り外されたり、大きくその姿を変えてしまいました。
平成14年(2002)から、内堀を元の姿に戻そうと、内堀復元整備工事を継続的に実施しています。
内堀の復元にあたっては、事前に発掘調査を実施し、内堀の形や石垣の残り具合を確認しています。石垣が失われている部分は、残っている石垣を手本として、元の石垣と同じ材質の石材と伝統技法を用いて修復しています。篠山城の石垣は、大きさが不揃いの割石を用いた乱積(らんづ)みが特徴です。江戸時代の絵図では内堀の角の部分が直角の出角(でずみ)として描かれていますが、実際にはそのほとんどが鈍角の鎬角(しのぎずみ)として築かれています。また、堀底や護岸に岩盤を利用した所がいくつもあり、篠山城が「笹山(ささやま)」と呼ばれる岩山の上に築かれたことを物語っています。担当 篠山市教育委員会 社会教育・文化財課The inner moat is currently being restorec
After Sasayama Castle was decommissioned in the Meiji era, the inner moat was filled and sections of the stone wall were removed. This greatly changed the appearance of the moat.
Since 2002, construction work has continued in an attempt to restore the original appearance of the inner moat.
To restore the inner moat, it is necessary to excavate the land to confirm the shape of the inner moat and the condition of the remaining stone wall.
The sections of the stone wall that were lost will be replaced using traditional techniques and stone of the same quality. One characteristic of Sasayama Castle's stone walls is the use of a stacking technique where split stones of different size are interlocked.
明治時代になり篠山城が廃城となったのち内堀はほとんどが埋め立てられましたが、篠山市が2002年(平成14年)度から復元事業をはじめています。
現在、復元工事がおこなわれている南内堀は、かつては市民グラウンドと篠山中学校のグラウンドの一部として使われていたそうです。
南内堀沿いルートを歩いていくと、埋門(うずみもん)を東側から眺めることができます。
さらに南内堀ルートを進むと天守台石垣をより間近にみることができます。
天守台の石垣は外側の南と東側犬走りからの高さおよそ18mで、これは篠山城跡でもっとも高い石垣です。