園部城
園部城

[京都府][丹波] 京都府南丹市園部町


  • 平均評価:★★★☆☆ 3.04(--位)
  • 見学時間:38分(--位)
  • 攻城人数:412(280位)

櫓門と番所

園部城の櫓門は現在、京都府立園部高等学校の校門として使われています。

1868年(明治元年)に建てられた、比較的新しい門です。

幕末期の築城ということもあり、隣接する巽櫓同様、櫓門も城郭としては変わった特徴があります。
2階の梁が頭をぶつけるほど低く、鉄砲や弓を自由に扱えない点や、格子の下の壁も低すぎて敵からの銃弾が防げないなど、防衛上の問題点が多数見られます。

さらに正方形の大型の狭間が正面の格子窓の両脇、側面、背面にも設けられていますが、これは窓としては小さく格子もありませんし、かといって鉄砲狭間としては大きすぎます。
全体として寺社建築の様式が多数みられ、この建築に携わった大工やそれを指導した園部藩が城郭建築についての十分な知識がなかったのではないかと考えられています。

反対側(城内側)から見た櫓門です。右にあるのが番所です。

高校の校内に入って撮影する場合は、門をくぐって右前方の建物1Fにある事務室の受付で申請する必要があります。

それにしても、自分の通う校門が城門というのは趣があっていいですね。

   

この記事をいろんなキーワードで分類してみましょう。

この記事のURLとタイトルをコピーする
これからあなたが訪問するお城をライフワークとして記録していきませんか?(過去に訪問したお城も記録できます)新規登録(登録は無料です)

園部城の城メモ一覧

あなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。

新規登録(登録は無料です)

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

戦国の終わりを告げた城―八王子城を探る (ロッコウブックス)

おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。

赤ヱ門さん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る