「越前の里 味真野苑資料館 万葉館」(通称「万葉館」)は万葉集に残されている、中臣宅守(なかとみのやかもり)と狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)との間で交わされた恋の歌や、万葉集を代表する歌人・大伴家持と大伴池主との間で交わされた歌など、「万葉のロマンと恋の歌」をコンセプトに万葉の歌をわかりやすく展示した資料館です。
中臣宅守と狭野弟上娘子の歌を紹介します。
- 君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも(狭野弟上娘子)
- あなたの行く味真野までの長い道のりを手繰り寄せて、畳んで焼きほろぼしてくれるような天の火があったらいいのに
- 塵泥の 数にもあらぬ 我故に 思ひわぶらむ 妹がかなしさ(中臣宅守)
- 塵や泥のような物の数でもない私ゆえに、今頃 落胆しているであろうあなたがいとおしくてならない
庭園にはふたりの歌碑が建てられているほか、施設内には越前市とゆかりの万葉集の秀歌について学べる展示があります。
また、小丸城の略図や発掘調査で出土した文字丸瓦も展示されています。
越前の里・万葉館の観光情報
住所 | 福井県越前市余川町55-1 |
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開館時間 | 9:00~16:30 |
休館日 |
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観覧料(常設展示) | 無料 |
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