大河ドラマ「晴天を衝け」のオープニングで徳川家康が「最近の教科書には”士農工商”が載ってない」との内容を聞き、今昔で歴史教科書のどのようなところが変わったのか興味を持ち、図書館で借り、読んでみました。構成は、古代、中世、近世、近代の4つの時代に別れて書かれています。古代については聖徳太子の画像、大和朝廷がヤマト政権、仁徳天皇陵が大仙遺蹟、最古の貨幣が和同開珎ではなく富本銭であること、中世では鎌倉幕府の成立年が1192ではないこと、元寇はモンゴル来襲となっており、且つ文永の役(1回目の来襲)が暴風雨が撤退の理由ではない説が有力であること、倭寇が実は高麗、朝鮮人が主力であったという見解があること、近世では士農工商、絵踏、島原・天草一揆の他、長篠の戦いでの鉄砲三段打ち、武田「騎馬隊」が史実として考えにくいこと、近代では戊辰の役が戊辰戦争、西南の役が西南戦争、日清・日露戦争など、1972年版と2006年版の記載内容の違いについて解説されていました。最近の新しい歴史常識を身につけるのに最適な一冊だと思います。
タイトル | こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫) |
---|---|
著者 | 博文, 山本 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2011-09-28 |
ISBN |
|
価格 | 1617円 |
まだ登録されていません。
ほかの書籍を検索することができます。
攻城団で必要としている資料(書籍・雑誌)やカメラ等の機材をAmazonのウィッシュリストで公開しています。いずれも直近では必要としないもののいずれは攻城団の運営に必要なものばかりですので、プレゼントしていただければ大変ありがたいです。
また現状、匿名でのご支援が可能なのはこの方法のみとなっています(匿名で送るにはクレジットカードで決済せず、ギフト券で支払う必要があるようです)。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する